収納を“分散”する設計|27坪の家で実践した、使う場所にしまう収納計画

家づくりを考えるとき、収納って多い方が安心ですよね。
私も収納はたくさんあった方が便利だと思っていました。
でも、わが家は延床約27坪の小さな家です。
収納をどんどん増やしてしまうと、その分だけ部屋が狭くなってしまいます。( ̄▽ ̄;)
そんなわが家を設計したのは、一級建築士の夫。
夫が考えたのは、収納を大きくまとめるのではなく、使う場所の近くに必要な分だけ配置することでした。
いわゆる「分散収納」です。

収納って、一か所に大きくまとめた方が便利そうだけど……。
わざわざ分ける意味ってあるの?(。・-・。)?
収納は大きさだけじゃなくて、どこにあるかも大事なんだ。
使う場所の近くにあれば、物を取りに行ったり、戻したりするのも楽になるよね。
限られた面積だからこそ、収納の配置を考えたんだよ。

実際に暮らしてみると、今のところ収納量は足りています。
「あそこに収納をつくればよかった!」と思うことも、ほとんどありません。
ただ、まったく不便がないわけでもないんです。笑
この記事では、27坪のわが家で実践した収納計画と、実際に暮らして感じたことを妻目線で紹介します。
27坪という広さそのもののメリット・デメリットについては、こちらの記事でも紹介しています。
分散収納とは|使う場所の近くに収納をつくる考え方

分散収納とは、使う場所に合わせて収納を配置する考え方です。
例えば、洗面台で使うものが別の部屋の大きな収納に入っていたら、使うたびに取りに行く必要があります。
でも洗面台の近くに収納があれば、その場で取り出して、使い終わったらすぐに戻せます。

言われてみれば、確かにその方が楽ですよね。
でも、物によっては一か所にまとめた方が便利そうな気もします。(。・ω・。)
何でも分散させればいいわけじゃないよ。
毎日使うものは近くに置いて、季節用品や大きなものはまとめて収納する。
物の大きさや使う頻度によって、分散収納と集中収納を使い分けることが大事なんだ。

例えば、こんな考え方です。
| 収納する物 | 向いている方法 | 収納場所の例 |
|---|---|---|
| 毎日使う日用品 | 使う場所の近くへ分散 | 洗剤、タオル、食器 |
| 大きく使用頻度が低い物 | 一ヶ所へまとめる | タイヤ、季節家電、スーツケース |
| 使う部屋が決まっている物 | その部屋の近くへ収納 | 衣類、布団、書斎用品 |
| 将来増える可能性がある物 | 用途を限定しない収納 | 趣味用品、家族の持ち物 |
わが家では、この考え方をもとに収納を4つのゾーンに分けています。
- 玄関収納ゾーン
- 水まわり収納ゾーン
- 寝室・個室収納ゾーン
- キッチン・リビング収納ゾーン
では、実際にどんな収納になったのか、間取りと一緒に紹介します♪
我が家の収納計画(27坪2LDK)
こちらが、わが家の間取りです。
敷地・延床面積ともに約27坪で、間取りは2LDK。
収納をたくさんつくるのではなく、夫婦それぞれの居場所や、坪庭のある暮らしも大切にして設計されています。

こちらが、収納を4つのゾーンに分けた図です。
小さな家なので収納量に限りはありますが、生活する場所の近くに配置されています。
わが家の居場所づくりについては、こちらの記事でも紹介しています。
① 玄関収納|タイヤや外で使うものをまとめる
玄関まわりには、次の収納を設けています。
- 玄関横に約2畳のシューズクローク
- 階段下を利用したタイヤ収納
わが家には屋外物置がありません。
北海道で暮らしているので、タイヤなどの大きなものを収納できる場所は必要です。
そこで夫は、玄関に近い階段下を収納として活用しました。
外で使うものを、家の奥まで運ばなくて済むようになっています。
階段下は高さに制限があるけど、タイヤのように普段出し入れしないものを置くには使える場所なんだ。
見た目を気にせず、いろいろなものを置ける収納も必要だからね。

階段下収納は玄関から見える位置にありますが、ロールスクリーンで隠せるようになっています。
普段は見えないので、多少雑多なものを置いていても気になりません。笑
こういう収納があるのは、なかなか便利です。
ただし、実はシューズクロークに少し変化がありました。
それについては、後ほど紹介しますね。(。・ω・。)
② 水まわり収納|使う場所の近くに必要なものを
洗面・ランドリー・トイレには、それぞれ小さな収納を設けています。
- トイレの壁面収納
- 洗面台下の収納棚
- 洗面と浴室の間に設けたニッチ収納
- ランドリーの可動棚
洗面用品は洗面の近く、洗濯用品はランドリー、トイレ用品はトイレに収納しています。
わざわざ別の部屋まで取りに行かなくていいので、普段の生活では使いやすいです。
また、わが家の洗面スペースは浴室とのつながりも考えて設計されています。
生活用品をできるだけ表に出さず、すっきりした空間にしたかったそうです。
ただし、全部を隠すのではなく、ニッチ収納には日常的に使うものや飾りたいものも置けます。
完成時と、実際に暮らしている現在の写真を比較してみます。
完成時と比べると、実際に生活している様子が分かりますね。
トイレットペーパーなども、その場所に収納できるようになっています。
家が完成したときは何も置いていないので、当然すっきりしています。
でも、暮らし始めれば日用品も増えるし、物の置き方も変わっていきます。
写真を見比べると、収納って完成したときだけでなく、実際の生活まで考えるものなんだなと感じます。
③ 寝室・個室収納|衣類や布団は使う部屋の近くへ
寝室と個室には、次の収納を設けています。
- 寝室奥に約2畳のウォークインクローゼット
- 洋室に中棚と枕棚
- 書斎コーナーに可動棚
衣類は寝室横のウォークインクローゼットへ。
来客用の布団は洋室の収納へ。
書斎で使うものは書斎コーナーへ。
それぞれ使う場所に合わせて収納を分けています。
洋室の収納には、扉をつけていません。

ここは扉をつけなかったんだね。
収納って、扉があるものだと思っていたけど。(。・-・。)?
洋室は日常的に人がいる場所じゃないから、建具の費用を節約したんだよね。

家づくりでは、こういうところでも予算の使い方を考えていたんですね。
すべてをつくり込むのではなく、必要なものを選ぶ。
小さな家だからこその工夫だと思います。
わが家では奥まった場所にあるため、扉がなくてもあまり気になりません。
ただ、この点は好みが分かれそうです。( ̄▽ ̄;)笑
④ キッチン・リビング収納|設備を隠す場所も収納に
キッチンとリビングには、次の収納があります。
- キッチンの造作食器棚
- 食品などを保管する保冷庫
- テレビ上部のルーバー収納
キッチンで使う食器や家電は、キッチンまわりに収納しています。
そして少し特徴的なのが、リビングの収納です。

テレビの上にあるルーバー部分には、エアコンや熱交換器などの設備が納められています。
さらに収納としても使えるようになっています!
設備を隠すための場所を、収納としても使えるようにしたんだ。
27坪の家だから、こういう部分も無駄にしたくなかったんだよね。

設備のための場所と収納を兼ねているんですね。(。・ω・。)
こうして見てみると、わが家には一か所にまとめた大きな収納は少ないものの、いろいろな場所に収納が設けられています。

でも実は、リビング上部のルーバー収納の中身は空っぽです。
うちは物が少ないから収納する物がなくて。笑
実際に暮らして分かった分散収納のメリット・デメリット
ここまで、わが家の収納を紹介してきました。
では実際に使ってみてどうなのかというと……。

今のところ、収納量は足りています♪
一か所に大きな収納がなくても、特に困ることはありません。(。・ω・。)
わが家は夫婦2人暮らしで、もともと持ち物もそれほど多くありません。
そのため、今の収納量でおおむね満足しています。
ただ、実際に暮らしていると、小さな不便を感じることもあります。
メリット①|使う場所の近くに収納がある
分散収納の便利なところは、日用品を使う場所の近くに置けることです。
洗面用品は洗面台の近く、衣類は寝室の近く。
必要なものを取りに行くために、わざわざ別の部屋へ移動しなくて済みます。
使い終わったものも、その場で戻しやすいのが良いところです。
大きな収納を一か所につくっていたら、毎回取りに行く必要があったかもしれません。
今の間取りでは、そういう手間が少ないと感じています。
デメリット①|2階にも掃除機を置けたら便利かも
普段は収納で困ることがほとんどないのですが、まれに思うことがあります。
それが、掃除機の置き場所です。

2階にも掃除機を置けるスペースがあったら便利かも。
そう思うことが、たま〜にあります。( ̄▽ ̄;)
わが家は2階にLDKがあるので、2階にも掃除道具を置ける場所があると便利に感じる場面があります。
ただ、頻繁に困っているわけではありません。
収納量そのものは足りていますし、今の間取りに大きな不満はありません。
暮らしてみて気づいた、小さな改善点という感じです。
デメリット②|大きなものを置ける場所は限られる
もう一つ、コンパクトな家で考えておきたいのが、大きなものの収納です。
日用品は小さく分散できますが、スーツケースや季節家電などはそうはいきません。
例えば、
- スーツケース
- 季節家電
- タイヤ
- 来客用布団
- 趣味の道具
こうしたものは、ある程度まとまった収納場所が必要です。
わが家では、階段下収納や洋室の収納などを活用しています。
日用品は使う場所の近くに分散させても、大きなものはまとめて置ける場所が必要だよ。
分散収納と集中収納を組み合わせて考えたんだ。

収納を分散させるといっても、何でも小さく分ければいいわけではないんですね。
暮らし始めてから、収納の使い方が変わった場所も
実は、わが家のシューズクロークには、設計当時には想定していなかったものが置かれています。
それが筋トレ用品です。
暮らし始めてから自宅で筋トレをするようになり、シューズクロークの一部を使っています。
その分、収納として使えるスペースは少し減りました。
でも、ジムへ通う負担がなくなったことを考えると、今の使い方には満足しています。
こうしてみると、家が完成したときと、実際に暮らし始めてからでは、必要なものも変わってくるんですね。
コンパクトな家では、とりあえず置いておける場所が少ないからね。
将来、使い方が変わることも考えて、用途を決めすぎない収納があると対応しやすいんだ。

わが家も今は収納量が足りていますが、これから趣味や暮らし方が変われば、また違う使い方になるかもしれません。
一級建築士の夫が考える、収納計画の7つのポイント
ここまで紹介したのは、わが家の収納の実例です。
でも、これから家づくりをする方は、どのくらい収納をつくればいいのか悩みますよね。

収納は多い方が安心だけど、増やしすぎると部屋が狭くなるし……。
そもそも、何から考えればいいの?(。・-・。)?
そこで、夫が収納を計画するときに考えることを整理してみました。

- 何を収納するのか
- どこで使うのか
- どこへ戻すのか
- どのくらいの量があるのか
- 将来増える可能性があるのか
- 大きなものをまとめて置ける場所があるか
- 用途を決めすぎない余白があるか
収納は、間取りが完成してから空いている場所に追加するだけでは、使いにくくなることもあるんだ。
何を持っていて、どこで使うのか。
毎日の動きを考えながら、間取りと一緒に計画したいところだね。

私は家づくりを始めた頃、収納は広さばかり気にしていました。
でも実際に暮らしてみると、収納は大きさだけでなく、どこにあるかも使いやすさに関わるんですね。
もちろん、これは今のわが家に合った収納の考え方です。
家族が増えたり、持ち物が多かったりすれば、必要な収納量も変わってくると思います。
まとめ|27坪の家でも収納は足りている?
わが家では、大きな収納を一か所にまとめるのではなく、使う場所の近くに収納を分けて配置しました。
実際に暮らしてみての感想は、今のところ収納は足りています。
もちろん、2階にも掃除機を置けたら便利だな、と思うことはあります。
でも、それほど困っているわけではありません。
今の収納計画には、おおむね満足しています。(。・ω・。)
収納を増やせば、その分だけ部屋の広さや、ほかの場所に使える面積は少なくなります。
わが家は、収納をたくさんつくるよりも、夫婦それぞれの居場所や坪庭のある暮らしを選びました。
その選択は、今も気に入っています。

収納って、多ければいいと思っていたけど、使いやすい場所にあることも大事なんですね。
わが家の場合は、今の収納量で十分でした♪(๑•ᴗ•๑)
もちろん、家族構成や持ち物の量によって、必要な収納は変わります。
これから間取りを考える方に、わが家の収納が一つの実例として参考になればうれしいです。
収納だけでなく、土地・予算・間取り・性能まで含めた家づくりの記録はこちらにまとめています。






