収納を“分散”する設計|使う場所にしまうという考え方
収納は多いほど良い。
そう考えていませんか?
我が家では、限られた面積の中で「必要な場所に必要な分だけ収納をつくる」ことを意識しました。
いわゆる大容量の収納を1ヶ所にまとめるではなく、暮らしの動線に合わせて分散させています。
その理由は、
- 家事動線を短くするため
- 片付けやすくするため
- 収納のための部屋をつくらないため
限られた面積の中で、収納に大きなスペースを割くのはもったいないもったいない。
だからこそ、必要な場所に必要な分だけ配置することで、空間を無駄なく使うことを意識しました。
小さい家だからこそ、必要な場所に必要最小限の収納を計画しました。

ポイント|収納は“分散”で成立させる
27坪という限られた面積では、一箇所に大きな収納を設けるよりも、
・使う場所の近くに配置する
・用途ごとに分ける
といった“分散型”の考え方の方が、結果的に使いやすくなります。
自邸では、以下のように収納を構成しました。
暮らしの動線に合わせた収納
- 外部収納ゾーン
- 水廻り収納ゾーン
- 寝室・個室ゾーン
- キッチン・リビング収納ゾーン
自邸の間取図でご確認くださいませ。


この間取図を基に詳しく紹介します。
我が家の収納計画(27坪2LDK)
外部収納ゾーン|玄関廻り
・玄関横に2畳のシューズクローク
・外物置がないため、階段下をタイヤ収納として活用
北海道ではタイヤの置き場が必要になるため、屋外に頼らず屋内で完結できるように計画しています。
階段した収納には、雑多なものがたくさん詰まっています。

玄関入って目につく場所なので、カーテンで隠せるようにしています。
外からの持ち込む物をここで完結させました。

水廻り収納ゾーン|洗濯・洗面・トイレ
- トイレに自作の壁面収納
- 洗面台下に収納棚
- 洗面と浴室の間にニッチ収納
- 洗濯室に可動棚
洗面コーナーはお風呂と一体の空間で上品な感じにしたかったので、物でごちゃごちゃしないように、おしゃれに飾れるように仕立てました。
・・・と言っても現実はこんな感じです。






寝室・個室収納ゾーン
- 寝室奥に2畳のウォークインクローゼット
- 洋室に中棚+枕棚(来客用布団の収納)
- 書斎コーナーに可動棚
ウォークインクローゼットに全てを集約するのではなく、用途ごとに分けて収納しています。


洋室の収納は、カバーを付けて収納しています。

キッチン・リビング収納ゾーン
・食器棚は造作収納でしっかり確保
・保冷庫も設置
・リビングのテレビ上部にルーバー収納
(エアコン・熱交換器を隠しつつ収納としても活用)
見せる部分と隠す部分を整理しながら、生活感をコントロールしています。


実際に暮らして感じること|メリット・デメリット
現時点では、収納が足りないと感じる場面はほとんどありません。
むしろ、
「必要な場所にあることで、片付けやすい」
というメリットの方が大きいと感じています。
一方でデメリットもあります。
大きい物の置き場は限られる
コンパクトな家では、スーツケースや季節家電などの“かさばる物”の置き場所は限られます。
事前にどこに置くかを決めておかないと、後から収納スペースが無いと困ることになりかねません。
我が家は階段下収納が大きめサイズで、見た目を気にせず置ける唯一の場所です。

将来的に物が増えると影響が出やすい
現状は問題なくても、将来的に物が増える可能性があります。
- 趣味が増える
- 世帯構成の変化
私が自宅で筋トレするスペースが欲しくなり、シューズクロークに筋トレセットを用意しています。
ちょっと窮屈ですが、それ以上にジムに行くストレスがなくなったので快適です。
コンパクトな家では「とりあえず置いておく場所」が少ないため、
置き場所を決めていない物は行き場を失いやすくなります。

収納は”間取りとセット”で考える
収納は単体で考えるのではなく、間取りと一体で計画することが重要であると、実感しました。
我が家では、
- 玄関→シューズクローク
- 寝室→ウォークインクローゼット
といったように、動線上に自然に収納を配置することを意識しました。
その結果、「使う場所に収納がある」状態になり、整理整頓がしすい間取りになりました。
間取りの全体像については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
小さい家では、収納量ではなく「配置」で暮らしやすさが決まります。
- どこで使うか
- どこに戻すか
この2つを整理することで、収納のストレスは大きく減らせます。
家を小さくしても、暮らしは小さくならない。
そのための一つが、“分散収納”という考え方です。
これから家づくりを考える方は、「とりあえず収納を増やす」のではなく、暮らしとセットで収納を考えることをおすすめします。


