小さい家は音で後悔する?27坪の自邸で暮らして分かった上下階の注意点
「小さい家って、やっぱり後悔しますか?」
これから家づくりを考える方にとって、気になることのひとつだと思います。
我が家は、敷地約27坪・延床約27坪の家です。
自分で設計し、実際に暮らしていますが、今のところ「もっと大きな家にすればよかった」と思うことはほとんどありません。
むしろ広さを増やすことよりも、限られた面積の中で暮らしやすさや居場所をつくったことは良かったと思っています。
ただ、住み始めてから気づいた小さな注意点はあります。
そのひとつが、上下階に伝わる音です。
とはいっても生活に支障が出るような大きな問題ではありません。
この記事では、27坪の我が家で実際に起きた音の話と、そこから感じた「小さい家で上下階をどう考えるか」について紹介します。
小さい家にしたこと自体は後悔していない

2階LDKの一角に書斎コーナーを設けています。
まず最初にお伝えしておきたいのは、27坪という広さそのものに後悔しているわけではないということです。
実際に暮らしていると、
- 掃除する範囲が少ない
- 移動距離が短い
- 家の中に無駄な場所が少ない
- 限られた面積でも、それぞれ落ち着ける場所がある
といったメリットを日々感じています。
我が家では、広い部屋をつくることよりも、2階LDKや坪庭、書斎コーナーなど、家の中にいくつかの「居場所」をつくることを意識しました。
そのため、暮らしていて「27坪だから狭かった」と感じることはほとんどありません。
ただ、小さい家では一つひとつの空間の使い方が、暮らしに与える影響も大きくなります。
我が家でそれを感じたのが、1階の寝室と2階の書斎の関係でした。
入居して3か月ほど経って、妻に言われたこと
我が家は、
1階に寝室、2階にLDKと書斎コーナー
という構成です。
そして、書斎の真下あたりに寝室があります。

設計しているとき、私はこの配置について特に気にしていませんでした。
それぞれの階で見ると、間取りとして特に問題はありません。
ところが、入居して3か月ほど経った頃、妻から、
「たまに椅子を引く音で目が覚める」
と言われました。
それまで私は、書斎の音が下の寝室まで気になるとは考えていませんでした。
ただ、言われてみると、
「確かに真下が寝室なんだから、そりゃ響くか」
と思いました。
私自身、椅子に座ったまま何も気にせず後ろへ引いていました。
夜の静かな時間に、寝ている人の真上で椅子をガタガタ動かせば、確かに気になることはあります。
設計しているときには気にしていなかった、暮らし始めてから気づいたことでした。
椅子の音だけでなく、足音も多少伝わる
妻が寝室にいるときは、2階を歩く足音も多少気になるようです。
そのため今は、夜に書斎にいるときは、
椅子を引きずらないことと、ドタドタ歩かないこと
を少し意識しています。
ただ、それでストレスを感じているわけではありません。
普段の生活ではほとんど気にしていませんし、夜だけ少し配慮する程度です。
音のために生活が制限されている、という感覚もありません。
だから私自身は、このことを「後悔」とは考えていません。
住んでみて分かった、小さな注意点のひとつです。
椅子には最初からフェルトが付いていた
我が家の椅子には、家具屋さんで最初から脚の裏にフェルトを貼ってもらっています。
そのため、単純に「フェルトを貼れば解決する」という話でもありませんでした。
我が家のフローリングは、幅90mmの無垢フローリングです。
椅子をフローリングの板と平行方向に動かすのではなく、板を横切る方向に引く位置関係なので、そのせいでフェルトも剥がれてきてしまいます。
板の継ぎ目を越えるたびに少しガタガタします。
その振動が、下の寝室にも伝わっているのだと思います。
今は、夜に椅子を動かすときは、なるべく少し持ち上げるようにしています。
その方がフローリングも傷つきにくいので、音だけでなく床にとっても良かったと思っています。
我が家の場合は、床材そのものが悪いというより、椅子を動かす方向や使い方も関係していると感じています。
フローリングの方向と椅子を動かす方向が違えば、また感じ方は変わっていたかもしれません

もしもう一度設計しても、書斎の位置は変えない
では、もう一度この家を設計するとしたら、書斎の位置を変えるか。
一切変えません。
音が多少気になるからといって、寝室の上に何も配置しないようにしていたら、間取りの自由度はかなり下がります。
特に我が家は延床約27坪です。
限られた面積の中で、
「音が伝わるかもしれないから、この場所は使わない」
「寝室の上だから、この部屋は置かない」
と一つひとつ避けていけば、その分だけ暮らしに使える場所を失ってしまいます。
今回の音については、夜に少し使い方を意識すれば改善できます。
それなら私は、音を完全になくすことより、このスペースを有効に使うことを優先します。
小さい家では、すべてのデメリットをゼロにすることよりも、
自分たちが何を優先するかを決めること
の方が大切だと思っています。
我が家でなぜ限られた27坪の中に書斎を含めたいくつかの「居場所」をつくったのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
間取りを見るときは、上下階を一度重ねてみる
今回の音は、実際に暮らしてみて初めて意識したことでした。
家は、図面だけですべての暮らし方を想像できるわけではありません。
ただ、今回の経験から、間取りを考えるときには一度、上下階の関係を確認しておいてもよいと思っています。
特に見ておきたいのが、
リビングと寝室が上下でどのように重なっているか
です。
2階リビングの場合は、1階に寝室を配置することも多いため、リビングで人が動く場所と寝室が重なることがあります。
平面図では、
「1階の寝室」
「2階のリビング」
と別々に考えがちですが、実際の家では当然上下につながっています。


我が家も、暮らし始めてからその関係を改めて実感しました。
ただし、ここで大切なのは、
音を避けることだけを優先しないことです。
上下階の関係を確認したうえで、
「多少音が伝わる可能性はある。でも、この配置の方が自分たちの暮らしには合っている」
のであれば、それも十分ひとつの答えだと思います。
まとめ|上下階の関係を確認する
27坪の我が家では、1階の寝室と2階の書斎が重なっていることで、夜に椅子の音や足音が少し気になることがあります。
ただ、私にとっては「後悔」というほどのことではありません。
椅子を少し持ち上げたり、夜は静かに歩いたりするだけで、普段は特にストレスなく暮らせています。
今回の経験から感じたのは、上下階の関係は一度確認しておいた方がいいということです。
一方で、音を避けることだけを優先して、暮らしやすい間取りを犠牲にする必要はないと思っています。
小さい家では、すべてのデメリットをなくそうとするよりも、
自分たちが何を優先して暮らしたいのか
を考えることの方が大切です。
間取りを見るときは、部屋の広さや動線だけではなく、
「この部屋の上下には、何があるだろう。」
という視点でも一度見てみてください。
特に、
- 寝室の上に夜も使う場所がないか
- 子ども部屋や書斎の下に静かに過ごしたい場所がないか
- 椅子を動かしたり人が歩いたりする場所はどこか
- 家族それぞれが何時ごろその場所を使うのか
まで想像してみると、図面だけでは気付きにくいことが見えてきます。
我が家の場合も、書斎そのものの配置には満足しています。
ただ、寝室の真上に配置したことで、暮らし始めてから初めて気付いたことがありました。
小さい家では、すべての部屋を離して配置することはできません。
だからこそ、単純に「近い・遠い」だけではなく、家族がそれぞれの場所を、いつ、どのように使うのかまで考えておくことが大切だと思います。
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