このサイトは小さな家の暮らしについて、自邸をベースにご紹介しています。

私は2025年に、敷地・延床ともに27坪の自邸を設計・建築しました。一級建築士として設計し、施主として暮らしているから経験を元に、広さに頼らない家づくりを発信しています。

一級建築士 ドル
一級建築士 ドル
これから家づくりを始める方はこちら

あなたの家づくりにお役立ていただければ幸いです。

1
カテゴリー

はじめての家づくり

家づくりで、本当に優先すべきことはなんでしょうか。

何を選ぶかより「何を捨てるか」で変わります。

詳しくはこちら

2
カテゴリー

27坪でも快適に暮らせるのか

27坪の小さな家、本当に快適に暮らせるのでしょうか。

実際に暮らして分かった答えがあります。

詳しくはこちら

3
カテゴリー

広さに頼らない設計

家を広くするより、暮らしを豊かにする方法。

そんな設計の工夫をご紹介します。

詳しくはこちら

4
カテゴリー

コストと性能

「高性能=快適」とは限りません。

住んで分かった本当の性能をお伝えします。

詳しくはこちら

5
カテゴリー

実例|27坪の暮らし

一級建築士×施主として、住み始めて初めて分かったこと。

27坪で暮らすリアルをまとめました。

詳しくはこちら

土地探し・設計のご相談

ご相談承ります

傾斜地・旗竿地・変形地・既存樹のある土地など、一般的には難しいと言われる敷地の相談を受けています。
敷地図をお送りいただければ、簡単なアドバイスを行います。家づくりのことは何でも気軽にご質問くださいませ。

土地のこと、間取りのこと

小さい家で後悔する?27坪に住んで感じた“音の問題”と対策

kentikun

「小さい家ってやっぱり後悔しますか?」

これから家づくりを考える方にとって、気になるポイントのひとつだと思います。

結論から言うと、我が家(敷地・延床ともに27坪)では、大きな後悔はほとんどありません。

むしろ、広さよりも暮らしの質を優先したことは正解だったと感じています。

ただし、実際に住んでみて「これは少し気になる」と感じた点もあります。

それが音の問題です。

この記事では、小さい家に住んで感じたリアルな音の話と、設計でできる対策についてまとめます。

小さい家で後悔はある?実際に住んで感じたこと

まず前提として、小さい家にしたこと自体に後悔はありません。

  • 掃除がしやすい
  • 移動距離が短い
  • 空間に無駄がない

こういったメリットは日々実感しています。

小さい家でも随所に居場所をつくったことで快適に暮らせています。

あわせて読みたい
狭小住宅でも“居場所”をつくる設計|27坪のコンパクトな住まい
狭小住宅でも“居場所”をつくる設計|27坪のコンパクトな住まい

ただし、空間がコンパクトな分、距離で解決できない問題があるのも事実です。

そのひとつが「音」です。

気になったのは“音”だけだった

我が家では、2階に書斎コーナー、1階に寝室があります。

つまり、寝室の真上が書斎という配置です。

普段の生活ではほとんど気にならないのですが、夜の静かな時間帯などに、

足音で妻が起きてしまうことがたまにあります。

頻繁に起きるわけではなく、生活に支障が出るほどではありません。

ただ、「これは配置で防げたかもしれない」と感じるポイントではあります。

我が家の具体的な間取りについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

あわせて読みたい
27坪でも十分|一級建築士が自邸で実感したコンパクトな家のメリット・デメリット
27坪でも十分|一級建築士が自邸で実感したコンパクトな家のメリット・デメリット

なぜ音が問題になったのか

この現象は、小さい家だから起きたというより、配置と構造の問題です。

ポイントは3つあります。

① 衝撃音は構造を伝わる

足音のような“衝撃音”は、床→下地→梁→天井へと伝わります。

我が家の床は無垢のフローリングです。

フローリング仕上げの場合、クッション性が少ないため振動がそのまま伝わりやすくなります。

② 書斎は“細かい動作音”が出やすい

書斎は、

  • 椅子を引く
  • 体重を移動する
  • 細かく歩く

といった動作が多く、リビングとは違った種類の音が出やすい空間です。

③ 小さい家は距離で逃げられない

広い家であれば、音は距離によってある程度減衰します。

しかし、小さい家では上下階の距離も近いため、音の影響がダイレクトに伝わりやすいのが特徴です。

小さい家で音問題を防ぐ設計のコツ

この経験から感じた、設計時に意識したいポイントをまとめます。

① 「静」と「動」を上下で揃える

最も重要なのはこれです。

・寝室(静)
・書斎・リビング(動)

といった性質の違う空間を上下で重ねると、音の問題が起きやすくなります。

理想は、

・寝室の上 → 収納や廊下
・書斎の下 → リビング

といった配置です。

② 床仕上げで衝撃音を軽減する

フローリングのままだと音は伝わりやすいため、

  • ラグやカーペットを敷く
  • 椅子脚にフェルトをつける

といった対策で、体感はかなり変わります。

フェルトは頻繁に剥がれます。

私も椅子の下にフェルトを貼っていましたが、何度か立ち上がるたびに剥がれるので、根本的な解決にはなりません。

一級建築士 ドル
一級建築士 ドル

③ 書斎の配置は意外と重要

書斎は小さなスペースになりがちですが、実は音の影響が出やすい場所です。

  • トイレに行く
  • 飲み物を取りに行く

その度に音が発生しがちです。

「どこにでも置ける空間」ではなく、配置をしっかり考える価値があります。

それでも小さい家を後悔していない理由

音に関して多少の不便はあるものの、それ以上に感じているメリットの方が大きいです。

  • 無駄のない動線
  • コンパクトで整いやすい暮らし
  • 設計意図がそのまま体感できる空間

そして何より、自分で考えて設計した家に住んでいる納得感があります。

小さい家は“設計”で決まる

今回の音の問題も、面積ではなく「設計」で左右されるポイントでした。

小さい家は確かに制約がありますが、その分、設計の影響がダイレクトに現れます。

だからこそ、

広さではなく、どうつくるかが重要です。

小さい家は音だけでなく“視線の抜け”によっても体感が大きく変わります。詳しくはこちらで解説しています。

あわせて読みたい
視線をデザインする家|狭小地の坪庭がもたらす開放感
視線をデザインする家|狭小地の坪庭がもたらす開放感

まとめ

小さい家に住んで感じたのは、

「後悔はほとんどない。でも、設計次第で防げた違和感はある」

という、とても現実的な答えでした。

これから家づくりを考える方は、ぜひ“広さ”だけでなく、“配置”にも目を向けてみてください。

それだけで、暮らしやすさは大きく変わります。

この配置に至った経緯や設計の考え方については、家づくりの過程をまとめたこちらの記事でも紹介しています。

あわせて読みたい
一級建築士が自分の家を建てた時に“捨てたもの・選んだもの”|敷地面積27坪、自邸の計画
一級建築士が自分の家を建てた時に“捨てたもの・選んだもの”|敷地面積27坪、自邸の計画

相談してみたいけど、何を話せばいいか分からない。

そんな方のために、初めての設計相談でよくいただく質問をまとめました。

一級建築士 ドル
一級建築士 ドル
ABOUT ME
一級建築士|ドル
一級建築士|ドル
27坪の狭小地に自邸を設計し、現在も実際に暮らしています。
広さに頼らず、視線や居場所のつくり方で暮らしの質が変わることを実感しています。
その経験をもとに、限られた条件でも豊かに暮らせる住まいを設計します。
記事URLをコピーしました