札幌市で27坪の敷地に小さい家を設計・建築しました。

一級建築士 ドル
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土地のこと、間取りのこと
小さな家づくりの始め方
1
一級建築士が自分の家で考えた意思決定

はじめての家づくり

2
27坪でも快適に暮らせるのか、間取りと実体験から検証する

狭小住宅は成立するのか?

3
視線視線・光・居場所から考える住まい

暮らしを良くする設計

4
断熱・暖房費・設備のリアル

お金と性能

5
27坪でのリアルな暮らしと、具体的な使い方の工夫

実例|27坪の暮らし

狭小住宅は成立するのか?

27坪の2階リビング|一級建築士が感じた後悔と、それでも採用した理由

kentikun

狭小地で家を建てるとき、悩ましいのがリビングの位置です。

1階にするか、2階にするか。

動線・階段・老後を考えて1階リビングが基本だと思いますが、周囲が建物に囲まれた狭小地では1階よりも2階リビングの方が快適なことがあります。

私自身、自分で設計した2階リビングの家に暮らしており、暮らしてみての感想は「2階リビングも快適」ということです。

また、2階リビングは落ち着いて過ごせる環境を作りやすいのもメリットに感じています。

我が家のLDKは、カーテンを閉めない生活を送っています。

空が見え、光が入り、外からの視線も気にならない。その状態で過ごせる時間が、思っていた以上に心地よかったです。

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自邸での暮らしぶりをベースに、2階リビングについてお話ししたいと思います。

はじめに|明確な理由がある2階リビングはかなり快適

2階リビングも快適と言っても、基本にあるのは1階リビングだと思います。

老後のことはもちろん、日常生活での階段の上り下りを考えると、やはり1階リビングの方が長く住み続けやすいのは間違いありません。

  • 周囲が開けた土地
  • 平屋で建てられる
  • 1階でも十分に光が入る

こうした条件なら2階リビングである必要はないと思います。

逆に、2階リビングの方が都合が良いこともあります。

  • 見晴らしの良い土地
  • 密集地で1階の日当たりが悪い
  • 土地が狭い
  • 必要な駐車台数が多く、1階面積が小さくなる

こうした条件では2階リビングはとても合理的です。

なぜ2階リビングにしたのか|我が家のケース

我が家の敷地は27坪で、周辺環境は東・南に近接して家が建っています。

実際の我が家の敷地

札幌は公共交通機関がある程度整っているとはいえ、日常の移動は車が中心です。

そのため狭小地で駐車スペースを確保すると、1階で使える面積はかなり限られてしまいます。

実際に、1階にカーポート・玄関、その他諸室を配置した上でLDKを計画しようとすると、かなりコンパクトなLDKになってしまいます。

結果として、1階にプライベート空間の部屋を配置して、2階にLDKを配置した方がゆとりのあるLDKで計画できます。

そんな理由で2階LDKを採用しました。

一言で言うと、

日当たり・駐車スペース・LDKの広さ、この3点から2階LDKを採用しました。

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2階リビングの実体験|メリット編

メリット①|視線の抜け

1階だと車だったり、通行人だったり、何かと目線の位置が外部と合ったりすることが多いです。

そのせいで1階LDKでは、日中でもレースカーテンを閉めっぱなしにするケースも少なくありません。

逆に2階は必然的に視線が高い位置になるので、視線の抜けが生まれやすいです。

視線の抜けが生まれると、空が見えたり遠くまで視線が抜けるだけで、実際の面積以上に広く感じやすくなります。

実際に暮らしてみると、

狭小地に建っていることを忘れるくらい、外の視線がまったく気になりません。

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視線の考え方についてはこちらの記事でも詳しく書いています。

あわせて読みたい
視線をデザインする家|狭小地の坪庭がもたらす開放感
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メリット②| とにかく光が入りやすい

都市部では、どうしても隣家との距離が近くなります。

1階リビングだと、

  • 隣家の影になる
  • 思ったより暗い
  • カーテン閉めっぱなし

というケースも少なくありません。

2階にLDKを上げると、光の入り方がかなり変わります。

我が家の場合、LDK続きで坪庭(2階部分は吹抜)を計画しました。

そうすることで、朝の光や空の広がりを感じやすく、実際の床面積以上に“抜け感”を感じるようになりました。

「広い」よりも、「明るくて抜けている」の方が、暮らしの快適さに直結することを実感しています。

坪庭を含めた全体の間取りについてはこちらでも紹介しています。

あわせて読みたい
狭小住宅でも“居場所”をつくる設計|27坪のコンパクトな住まい
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メリット③|カーテンに頼らない暮らし

これはメリット②に付随したところで、我が家の坪庭は外ではなく内に開いた坪庭として計画しました。

その結果、夜でもカーテンを閉めなくても視線が気にならず、家の中の開放感や過ごし方がかなり変わりました。

夜はここで焼肉パーティ

2階リビングの実体験|デメリット編

デメリット①| 階段移動は間違いなく増える

これは間違いなくあります。

我が家の場合、

  • 1階は玄関+シューズクローク+寝室+WIC+水廻り
  • 2階はLDK+妻の趣味室+洋室+トイレ

水廻りが上下でセパレートしていますので、なおさら上下移動は1階リビングより増えます。

  • 買い物後の荷物運び
  • 宅配・来客対応
  • 洗濯
  • ゴミ出し

日常生活の“小さな往復”は積み重なるので「どこに何を置くか」がかなり重要です。

実際、収納計画や玄関周りの設計で、暮らしやすさは大きく変わると感じました。

デメリット②|音問題

我が家の間取り

我が家はダイニング・書斎コーナーの下が寝室です。

私が夜、書斎コーナーで椅子を引いたりすると、1階で就寝している妻が目を覚ましてしまうほど、音が気になるようです。

今では妻が就寝している時は、忍足で、椅子は持ち上げて引くようにしています。

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それでも2階LDKにして良かった

実際、私自身も設計をする立場として「本当に暮らしやすいの?」という不安がありました。

ただ、自邸で実際に2階リビングに住んでみた感想は・・・

やはり1階LDKではなく、2階LDKで良かった。

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なんと言っても、狭小地での「視線・採光・広さの確保」これに尽きます。

私的に2階リビングのお気に入りポイントの写真です。

まとめ

「2階リビングはやめた方がいい?」

この質問に対しては、デメリット以上にメリットが大きいなら、2階リビングはむしろ快適になると思います。

2階リビングは、限られた条件の中で心地よく暮らすための選択肢だと思っています。

家づくりは、間取りの流行ではなく、

“その土地で、どう暮らすと心地いいか”

を考えることが大切だと思っています。

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狭小地での家づくりは、「本当にこの広さで大丈夫だろうか」と不安を感じることが多いものです。

隣家との距離や視線、採光や間取りなど、一般的な住宅以上に考えるべきことが増えます。

私自身も27坪の敷地に自邸を設計し、実際に暮らしています。

その経験をもとに、条件をひとつひとつ整理しながら、無理のないかたちで住まいの方向性を一緒に考えていきます。

例えば

  • この広さで、どんな家が建てられるのか
  • 土地が小さいけど、後悔しない間取りは可能なのか
  • 土地を先に買うべきか、設計を先に考えるべきか

といった、まだ計画がはっきりしていない段階でも問題ありません。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」という内容でも、遠慮なくご相談ください。

私は注文住宅の工務店が本業です。営業を前提としない形で、無償相談を承っています。

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土地探し・家づくり全般アドバイス
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27坪の狭小地に自邸を設計し、現在も実際に暮らしています。
広さに頼らず、視線や居場所のつくり方で暮らしの質が変わることを実感しています。
その経験をもとに、限られた条件でも豊かに暮らせる住まいを設計します。
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