わが家の暮らし

造作風呂にしてよかった?ハーフユニット+ヒバ板張りの浴室を約1年使った感想

Tちゃん|一級建築士の妻

わが家は、敷地・延床面積ともに約27坪の小さな家です。

一級建築士の夫が設計したわが家には、ちょっと珍しいお風呂があります。

それが、壁と天井を木の板張りにした、坪庭を眺められるお風呂です。

家づくりのとき、お風呂についてはほとんど夫にお任せでした。

「木のお風呂にしたい」と聞いたときは、なんだかすごそう!と思いましたが、正直どんな仕上がりになるのか想像もできなくて……。

それより気になったのが、お手入れのこと。

Tちゃん
Tちゃん

木のお風呂って、カビたりしないのかな?

普通のユニットバスの方がお手入れは楽そうだけど……(。・ω・。)?

そんなふうに思っていた私ですが、住み始めて約1年。

わが家のお気に入りの場所のひとつになっています。

以前のアパートではあまり湯船に浸からなかった私も、旅館みたいで心地よいお風呂になったことで、今では頻繁に湯船に浸かるようになりました。(๑•ᴗ•๑)

今回は、そんなわが家のお風呂について、

  • 一級建築士の夫が造作風呂を選んだ理由
  • ハーフユニットとヒバ材を採用した理由
  • 坪庭を眺めるためにこだわった大きな窓
  • 気になるカビやメンテナンス
  • ユニットバスとの費用の違い
  • 実際に暮らして感じたメリット・デメリット

を紹介します。

設計の理由は夫に聞きながら、住んでみて感じたことは妻の目線からお伝えしますね(。・ω・。)

夫が造作風呂にこだわった理由

夫はもともと週に5日ほどは湯船に浸かるくらい、お風呂が好きな人です。

だから新居ではお風呂にこだわりたいと思っていたそう。

でも詳しく聞いてみると、単にお風呂が好きだから造作にしたかったわけではありませんでした。

Tちゃん
Tちゃん

どうして普通のユニットバスじゃなくて、木のお風呂にしたかったの?

一番は、坪庭とのつながりを大事にしたかったからかな。

庭を眺めながら入るなら、ユニットバスのような人工的な仕上げよりも、木に囲まれた空間の方が気持ちいいと思ったんだよ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

わが家には建物に囲まれた小さな坪庭があります。

その坪庭に面するように、お風呂の窓が設けられています。

夫がつくりたかったのは、ただ木を張ったお風呂ではなく、外の自然と室内がつながるようなお風呂だったそうです。

Tちゃん
Tちゃん

確かに、今のお風呂に入っていると、室内にいるのにどこか露天風呂のような気分になります。

小さな坪庭ですが、その景色があるだけで、お風呂の時間がずいぶん違うものになるんだなと感じています。

わが家のお風呂の仕様|ハーフユニット+ヒバ材の板張り

家を計画中に、夫はこんなイメージ図を描いていました。

そして実際に完成したわが家のお風呂がこちら。

わが家のお風呂は、完全な造作浴室ではありません。

床と浴槽が一体になっている既製品のハーフユニットバスを採用し、壁と天井をヒバ材の板張りにしています。

主な仕様をまとめるとこんな感じです。

項目 わが家の仕様
浴室 ハーフユニットバス
壁・天井 ヒバ材の板張り
木部の仕上げ クリア塗装
窓 トリプルガラスの防火窓
窓メーカー エクセルシャノン
浴室の広さ 1坪

なぜ全部を造作にしなかったの?

最初は、造作風呂というと床も浴槽も全部オーダーメイドでつくるものだと思っていました。

でも、わが家はハーフユニットバスです。

Tちゃん
Tちゃん

せっかくこだわるなら、全部つくってもよかったんじゃないの?

床や浴槽まで造作すると費用がかかるからね。

何よりもやりたかったことは壁と天井に板を張ることだったからね。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

見た目にこだわるところと、既製品のメリットを生かすところを分けたんですね。

ハーフユニットバスなら、床や浴槽は一体化された既製品を使いながら、上部の壁や天井には好きな仕上げを採用できます。

ただし既製品を使えば防水の心配がすべてなくなるわけではありません。

壁とハーフユニットの取り合いや、木部への水のかかり方、納まりなどは、きちんと設計・施工する必要があります。

Tちゃん
Tちゃん

床や浴槽を既製品にすることで、防水面でも扱いやすくなるんですね。

ただ、壁との取り合いなどはきちんと考える必要があるそうです。

板張りにヒバ材を選んだ理由

わが家のお風呂の壁と天井には、ヒバ材を使用しています。

ヒバは耐朽性が比較的高く、水まわりでも選ばれる木材のひとつです。

木なら何でも良いわけではないようです…( ̄▽ ̄;)

お風呂は湿気が多い場所だから、耐久性の高い樹種を選んだんだ。

それでヒバ材にしたんだ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

もちろん、ヒバ材だから絶対にカビない、腐らないということではありません。

木材の種類だけでなく、塗装や換気、水が溜まらないようにする工夫も大切になります。

実際のお手入れについては、後ほど詳しく紹介します。

坪庭を眺めるために、大きな防火窓を採用

お風呂の中で、夫が特にこだわったのが窓です。

浴槽に浸かったときに、坪庭をできるだけ広く眺められるようにしたかったそうです。

でも、この窓選びが思った以上に大変だったようで……。

トリプルガラスの防火窓は選択肢が少なかった

わが家の敷地は準防火地域というエリアに属していて、敷地の境界線に近いところの窓に防火窓を採用しなければいけないそうです。

さらに夫が希望したのはトリプルガラスの窓です。

Tちゃん
Tちゃん

窓って、好きな大きさのものを選べるんじゃないの?

防火窓でしかもトリプルガラスとなると、選択肢がかなり少なかったんだよ。

窓を大きくしたかったけど、希望する幅に対応できる製品がなかなか見つからなくてね。

一級建築士の夫
一級建築士の夫
  • トリプルガラスの防火窓
  • できるだけ大きな窓

この条件で夫が調べたところ、YKK APやLIXILでは希望する仕様で幅780mm前後の製品が中心だったそうで、本人としては「サイズが物足りない」とのこと。

その中で見つけたのが「エクセルシャノン」というメーカーの防火窓。

幅1,070mm×高さ770mmのFIX窓を選べたため、それを採用することにしました。

でも価格は20万円以上したとか、、、してないとか…( ̄▽ ̄;)

それでも夫は、ここにはお金をかけたいと思ったそうです。

せっかく坪庭をつくっても、窓が小さければ、期待したほど楽しめないのでは?とのことからだそうです。

※窓の寸法や価格は、わが家の建築当時に調べた製品・仕様に基づくものです。現在のラインアップや価格とは異なる場合があります。

準防火地域じゃなければ、悩むことなく開口部のサイズを決められたのですが、致し方なしでした。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

大きな窓だけど、冬も寒くない

大きな窓があると、冬のお風呂が寒いのでは?と気になる方もいると思います。

でも、わが家では冬場も特に寒さを感じていません。

夫は最初から、大きな窓による景色と、冬の快適さの両方を考えてトリプルガラスを選んでいました。

もちろん浴室の寒さは窓だけでなく、建物全体の断熱性能などにも左右されます。

何はともあれ、実際にお風呂にいて、寒さが気にならないのは嬉しいところです♪

住んで約1年|坪庭を眺めるお風呂の使い心地

実際に暮らしてみて、お風呂は期待以上に気に入っています。

昼と夜で雰囲気が変わるのも、また気に入っているポイントの一つです。

昼は露天風呂のような開放感

昼間は窓から自然光が入り、庭の木を眺めながらお風呂に入ることができます。

板張りの木の雰囲気もあって、まるで小さな露天風呂のようです。

窓の向こうには坪庭がありますが、絶妙な位置に壁やルーバーがあることで、外からの視線を全く気にせずお風呂に入れます。

浴室そのものは約1坪と、特別に大きなお風呂ではありません。

それでも、窓の向こうに庭が見えることで、面積以上の広がりを感じて、広々とお風呂に入ることができています。

夜はライトアップで違う雰囲気に

夜になると、今度は坪庭をライトアップ。

昼の明るい雰囲気とは変わり、落ち着いた時間を楽しめます。

木の壁や天井に囲まれながら窓の向こうの庭を眺める。

夫がつくりたかったのは、こういうお風呂だったんだなと、暮らしてみて感じるようになりました。

庭の木が成長して、景色も変わってきた

もうひとつ感動したのが、庭の木の成長です。

住み始めた頃は浴槽から少し見下ろすような感じで木を眺めていました。

でも1年ほど経った今では、木が成長して目線の高さに近づいてきています。

Tちゃん
Tちゃん

最初と比べると、木がずいぶん大きくなったよね🌿

これからもっと育って、窓からの見え方が変わっていくのも楽しみだね。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

完成したときが終わりではなく、庭と一緒に景色が変わっていく。

そんな楽しみがあるのも、坪庭に面したお風呂ならではだと思います。

坪庭そのものの計画については、別の記事でも紹介しています。

▶︎坪庭の位置はどこがいい?一級建築士の夫が27坪の自邸で西側・東側を比較した理由

アパート時代より、湯船に浸かることが増えた

実は以前のアパートでは、私はあまり湯船に浸かる習慣がありませんでした。

シャワーだけで済ませることも多かったんです。

でも今のお風呂になってからは、頻繁に湯船に浸かるようになりました。

毎日使う場所が気に入った空間になると、こんなふうに暮らし方まで変わるんだと、私自身驚いています。

それに、友達が遊びに来たときにも、お風呂を褒めてもらうことがあります。

「すごいお風呂だね!」と言われると、設計したのは夫なのに、私もちょっと鼻が高かったりします( *´艸`)

木のお風呂はカビない?実際にしているお手入れ

造作風呂を考えるうえで、やっぱり気になるのがメンテナンスです。

私も家づくりのときは木のお風呂なんてカビが生えやすいのでは?と心配していました。

結論からいうと、木のお風呂にはある程度のお手入れが必要なんだそうです。

わが家でもできるだけ木材を良い状態に保てるように対策しています。

…と言っても対策しているのは夫です。笑

ヒバ材にはクリア塗装をしている

わが家の木部にはクリア塗装を施しています。

木の質感を生かしながら、水分や汚れから保護するためです。

ただし塗装しているから何もしなくてよい、というわけではありません。

塗装の種類や状態によっても耐水性は異なりますし、使い続ける中で塗膜の傷みなどを確認する必要があります。

毎回拭くのは、木の小口やドアの桟

実際にわが家で行っているのは、夫による入浴後の拭き取りです。

といっても、浴室全体を毎回きれいに拭き上げているわけではありません。

重点的に拭いているのは、次のような場所です。

  • 板の小口(木材の切断面)
  • 木製ドアの桟
  • 水が溜まりやすい部分
Tちゃん
Tちゃん

毎回お風呂を拭くって聞くと大変そうだけど、全部を拭いているわけじゃないんだね。

水が溜まりやすいところを中心に、さっと拭いているだけだよ。

木材は水分が残り続ける部分に気をつけたいからね。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

特に木材の端部や水が溜まりやすい納まりは、乾きにくい状態にならないよう気をつけているそうです。

この拭き取りは夫が担当していますが、今のところそれほど大変な作業とは感じていないようです。

とはいえ日々のお手入れが増えることには変わりありません。

できるだけ手間をかけずに使いたい方にとっては、デメリットになると思います。

木の腐朽で大切なのは、水分を溜め込まないこと

ここで夫に教えてもらったのが、木材の腐朽についての話です。

木は一度濡れたらすぐに腐るというわけではありません。

木を腐らせる腐朽菌が活動するには、

  • 水分
  • 温度
  • 酸素
  • 栄養

などの条件が関係するそうで、

大切なのは、濡れた状態や高い含水状態を長く続けないこと。

そのため、わが家でも水が溜まりやすい場所を意識して拭き取っています。

もちろん、カビと木材の腐朽は同じ現象ではありませんし、拭き取りだけですべてを防げるわけでもありません。

適切な換気や乾燥、仕上げ材に応じたメンテナンスも必要です。

Tちゃん
Tちゃん

木材の腐朽については、以前の外壁板張りの記事で詳しく紹介しています。

▶︎木の板張り外壁は腐る?長持ちさせるために重要な「通気」と乾かす設計

外壁と浴室では水のかかり方や納まりが異なりますが、木材を長持ちさせるために水分を意識するという考え方には共通する部分があります。

造作風呂の費用は?ユニットバスより約100万円高くなった

さて、ここまで良いところを中心にお話ししてきましたが、費用のことも気になりますよね。

わが家の場合、一般的なユニットバスを採用する場合と比べると、80万〜100万円は高くなっているそうです。

正確な比較見積もりによる数字ではありませんが、夫の感覚ではそのくらいの差があるそうです。

費用がかかる理由としては、ハーフユニット本体だけでなく、ヒバ材の板張りや施工手間、木製建具、大きな防火窓などが関係しています。

ただし、これらの費用は採用するメーカーや仕様、浴室の広さ、施工条件によっても変わります。

造作風呂だから必ず100万円高くなる、というわけではありません。

費用だけでなく、どんなお風呂にしたいか

100万円あれば、家づくりではほかにもいろいろなことができます。

でもわが家の場合は、坪庭を眺めながら木に囲まれて入浴することに価値を感じています。

お風呂のためだけに高い材料を選んだというより、家全体の設計の中で、お風呂にも大切な役割があったように思っています。

造作風呂にして後悔したことはある?

住み始めて約1年。

夫に、造作風呂にして後悔したところはないか聞いてみました。

Tちゃん
Tちゃん

実際に使ってみて、こうしておけばよかったなってところはある?

今のところ特にないかな。

木の手入れはあるけど、さっと拭く程度だからそんなに大変だとは感じていないよ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

私自身も今のお風呂はとても気に入っています。

ただ造作風呂ならではの注意点はあります。

気になること わが家で感じていること
費用 ユニットバスより高くなった
木のお手入れ 水が溜まりやすい部分を毎回拭いている
カビや黒ずみ 今後も注意して見ていきたい
冬の寒さ 特に気にならない
お風呂の満足度 夫婦ともに気に入っている

現在は大きな不満はありませんが、まだ暮らし始めて約1年です。

木材の変色や塗装の状態など、長い期間でどう変わっていくかはこれからの話。

今後も使いながら、必要なお手入れや気づいたことを記録していきたいと思っています。

もう一度家を建てても、造作風呂にする?

最後に、夫にこんなことを聞いてみました。

Tちゃん
Tちゃん

もう一度家を建てるなら、同じお風呂にする?(。・-・。)?

もちろん、この土地ならまた採用するね。

でも、どんな土地でも造作風呂にしたいというわけじゃないんだ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

意外な答えでした。

こんなに気に入っているのに、土地が違えば造作風呂にしないかもしれないんですね。

Tちゃん
Tちゃん

えっ、そうなの?

こんなに気に入ってるのに?

うちは坪庭があって、外の自然とつながるから板張りのお風呂にする意味があると思ってる。

でも、外の景色を楽しめない場所だったら、同じように費用をかけるかは考えるかな。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

なるほど。(゚д゚)ハッ

夫が大切にしていたのは、造作風呂という設備そのものではなかったんですね。

坪庭があり、その景色を眺められるからこそ、木の板張りにする意味があった。

木の温もりと、窓の向こうの自然。

そのふたつがつながっているから、わが家のお風呂は心地よいのだと思います。

振り返ってみると、わが家の家づくりは、いつもそんな考え方だった気がします。

土地が違えば、暮らしも違う。

暮らしが違えば、家も違う。

今回のお風呂も、わが家の土地や坪庭があったからこそ選んだものなんですね。

まとめ|造作風呂がよかったのは、わが家の坪庭があったから

わが家のハーフユニット+ヒバ材の板張りのお風呂。

実際に約1年暮らしてみて、夫婦ともにとても気に入っています。

  • 坪庭を眺めながら入浴できる
  • 昼は自然光、夜はライトアップを楽しめる
  • 木の温もりを感じられる
  • 冬の寒さも特に気にならない
  • 木部のお手入れは必要だけれど、今のところ大きな負担ではない
  • 一般的なユニットバスより費用が高くなった(100万円くらい?)

家づくりのときは、正直どんなお風呂になるのか想像もできず、ほとんど夫にお任せでした。

木のお風呂なんて、お手入れが大変そう……と思っていたくらいです。

でも実際に暮らしてみると、以前はあまり湯船に浸からなかった私が、今では頻繁にお風呂に入るようになりました。

昼間は自然光の中で坪庭の木を眺め、夜はライトアップされた庭を楽しむ。

住み始めた頃よりも木が成長して、窓から見える景色が少しずつ変わっていくのも楽しみのひとつです。

夫がこだわっていたのは、単に木を張った豪華なお風呂ではなく、坪庭とつながる心地よい空間だったんだなと、今では感じています。

夫よありがとうと思っています。笑

決して安いお風呂ではありませんでしたが、毎日の暮らしの中に、こんな楽しみができたことをうれしく思っています。

小さくても、心地よく豊かに。

27坪の小さな家で暮らす私たちにとって、このお風呂も大切な居場所のひとつになりました(๑•ᴗ•๑)

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