間取り・設計の工夫

坪庭の位置はどこがいい?一級建築士の夫が27坪の自邸で西側・東側を比較した理由

Tちゃん|一級建築士の妻

わが家は、敷地面積約27坪、ガレージを除く延床面積も約27坪の小さな家です。

一級建築士の夫が設計したわが家には、東側に小さな坪庭があります。

でもこの坪庭。

最初から今の場所に決まっていたわけではないそうです。

Tちゃん
Tちゃん

坪庭って日当たりのいい場所につくるものだと思っていました。

でも場所によって、そんなに変わるものなのかな?(。・-・。)?

夫が検討していたのは、

  • 道路に面した西側の坪庭
  • 敷地に奥まった東側の坪庭

同じ敷地でも、坪庭の位置を変えると、庭から見える景色だけでなく、寝室や浴室・ガレージとの関係までガラっと変わります。

最終的に夫が選んだのは、敷地の奥まった位置にある東側の坪庭でした。

実際に暮らしている私も、今の坪庭の位置にとても満足しています♪(๑•ᴗ•๑)

この記事では、夫が西側と東側のどちらを検討していたのか、なぜ東側に決めたのかを、実際の比較図面や写真と一緒に紹介します。

27坪の敷地に、なぜ坪庭をつくろうとしたのか

わが家は札幌市にある、敷地約27坪の2階建て住宅です。

西側が道路に面していて、東側や南側には住宅が近接している土地です。

そもそも、ウチの土地は眺めの良い土地ではありません。( ̄▽ ̄;)

そのため夫は、外に見える景色に期待するのではなく、敷地の中に庭をつくることを考えたそうです。

Tちゃん
Tちゃん

ただでさえ土地が小さいのに、庭までつくるの?

その分、リビングを広くした方がいいんじゃないかな……と思っていました(笑)。

でも夫は、LDKを広くすることよりも、家の中から庭を眺められる間取りを考えていました。

寝室や浴室、リビングなど、普段過ごす場所から緑や空が見えるようにしたかったそうです。

周りに住宅が建っているから、外の景色をそのまま取り込むのは難しい土地だったんだ。

だから、坪庭をつくって、その庭をどの部屋から見るのかを考えたんだよ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

ただ、その坪庭をどこにつくるかについては、夫もかなり検討していたようです。

案①|道路側の西側に坪庭をつくる計画

最初に紹介するのは、道路に面した西側へ坪庭を配置する案です。

わが家は西側道路なので、こちらの方が道路に向かって開いた位置での庭になります。

西側案では、夫はガレージや玄関へのアプローチと坪庭を一体で計画することを考えていたそうです。

道路から家を見るときにも緑が見え、家に帰ってきたときには庭を眺めながら玄関へ向かうことができます。

西側案のメリット

西側案には、主に次のようなメリットがありました。

  • ガレージやアプローチと坪庭を一体で計画できる
  • 道路側に緑を見せられる
  • 敷地の奥行きを感じられる外構にしやすい
  • 家の中だけでなく外から見たときにも庭を楽しめる

ガレージやアプローチと庭を一体で考えれば、道路から見た家の印象も変わると思ってね。

西側は道路に面しているから外構と坪庭をまとめやすいんだ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

私も玄関へ向かう途中に庭が見えるのはいいなと思います。

道路からも緑が見える家って、素敵ですよね。(*ノωノ)

西側案のデメリット

ただし、西側に坪庭を設けると庭に面する場所の一つがガレージになります。

もちろんガレージから庭が見えることにも良さはあります。

ただ普段の生活を考えると、寝室や浴室、リビングで過ごしている時間の方が長いですよね。

西側案になると、東側案に比べてそうした室内の場所から坪庭を眺められる機会が少なくなります。

西側案は、外構としては面白いと思ったんだ。

でもガレージやアプローチに面する部分が増えるから、家の中から庭を眺めるという点では、楽しめる場所が減っちゃうのが嫌だったんだよね。

だから東側案の方が良いかもしれないって考えたよ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

西側案は、外から見たときの良さが大きい計画だったんですね。

案②|隣家側の東側に坪庭をつくる計画

最終的に夫が採用したのが、東側に坪庭を配置する案です。

間取りで見るとこんな位置関係です。

東側には隣家が近接しているため、もともと景色が良い方向ではありません。

そのまま窓を設けると、隣家の外壁などが見える場所です。

そこで夫は、隣家との間に外壁やルーバーで囲まれた坪庭を設けました。

外からの視線を遮りながら、家の中からは庭の植栽が見えるように計画しています。

東側案は、家のいろいろな場所から坪庭が見える

東側に坪庭を配置することで、次の5つの場所から眺められるようになりました。

  1. ダイニング
  2. リビング
  3. 廊下
  4. 寝室
  5. 浴室

1階では寝室や浴室から植栽が見えます。

2階では坪庭の上部が空まで抜けているので、ダイニングやリビングから空を眺められます。

東側案のメリット

東側案にした理由は主に次の4つです。

  • 寝室や浴室など、複数の部屋から坪庭を眺められる
  • 隣家の外壁が見える場所に、自分たちの庭をつくれる
  • 周囲からの視線を遮りながら光を取り込める
  • 1階と2階の両方から坪庭を感じられる

東側に配置すると、寝室や浴室、LDKなど、いろいろな場所から坪庭を見られるんだ。

道路側に庭を見せるよりも、家の中から庭を眺めることを優先するなら、東側に坪庭を計画する方が良いと思ったよ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

実際に暮らしてみると、私も東側にしてよかったと思っています。

朝起きたときには寝室から坪庭が見えますし、お風呂に入っているときも庭を眺められます。

2階に上がると今度は坪庭を見下ろすことができるのと、見上げると空が見えます。

同じ坪庭でも部屋によって見え方が違うところも気に入っています。

西側と東側の坪庭を比較すると?

ここまでの2案を比較表にまとめました。

比較項目 西側の坪庭案 東側の坪庭案
敷地との関係 道路側に配置 隣家側に配置
主な役割 外構やアプローチとの一体感 室内から庭を眺める
庭に面する場所 ガレージ・アプローチなど LDK・廊下・寝室・浴室
外からの見え方 道路からも庭が見える 外からは庭が見えにくい
プライバシー 道路からの視線への配慮が必要 外壁やルーバーで視線を遮りやすい
特徴 外から見た家の印象をつくれる 複数の室内空間とつながる
わが家での判断 外構として魅力がある 日常的に庭を見る機会が多い

※この表はわが家の敷地と比較した2つの間取り案についてです。
 一般的に、東側の坪庭が西側より優れている、という意味ではありません。

西側案・東側案、どちらにもそれぞれ良いところがありました。

もし道路から見える庭や、ガレージと一体になった外構を重視していたら、西側案を選んでいたかもしれません。

ただ、夫が自邸で重視していたのは普段過ごす部屋から庭を見ることでした。

それで最終的には東側案を採用した、という経緯です。

東側の坪庭にして、実際に暮らしてどうだった?

正直私は、坪庭が西側か東側かでそこまで暮らしが変わるとは思っていませんでした。

でも今の家で生活していると、いろいろな場所から坪庭が見えるのを気に入っていますので、結果的に東側案で良かったと思っています。

Tちゃん
Tちゃん

わが家の土地で西側坪庭だった場合、室内から坪庭を楽しめる場所が減っていたそうです。

そう考えると西側の坪庭はもったいなかったと思います。

寝室からは、朝起きたときに緑が見える

1階の寝室には坪庭に面した窓があり、朝起きると窓の向こうに植栽が見えます。

以前は寝室の窓をそれほど重要だと思っていませんでしたが、今では気に入っているところの一つです。

浴室からは、外からの視線を気にせず庭を眺められる

夫が設計した造作のお風呂も、坪庭に面しています。

外壁やルーバーで囲まれているので、周囲に住宅があっても、外からの視線は気になりません。

Tちゃん
Tちゃん

お風呂から坪庭が見えるのは、本当によかったです。

旅館のお風呂みたいで、かなり気に入っています。(๑•ᴗ•๑)

2階では、坪庭の上に空が見える

2階のLDKは約17畳です。

広いLDKではありませんが、坪庭の上部が吹き抜けになっているため、窓から空を見ることができます。

同じ坪庭をつくるなら、できるだけ多くの場所から眺められるようにしたかったという夫の考えも、実際に住んでみると納得できます。

坪庭は、わざわざ見に行くというより普段過ごしていると自然に目に入る場所になっています。

Tちゃん
Tちゃん

寝室でもお風呂でもリビングでも、坪庭が見えるんです。

だからここに坪庭があって良かったなって思っています。(。・ω・。)

坪庭によって外からの視線を遮り、室内から空や緑が見えるようにした設計については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶︎27坪の狭小地でも開放感はつくれる?一級建築士の夫が考えた坪庭と視線の設計

西側の坪庭にも魅力はあったと思います

東側の坪庭には満足しています。

ただ西側案が悪かったとは思いません。

道路から見える場所に坪庭があれば、帰宅したときに庭を眺められますし、ガレージやアプローチと一体になった外構も素敵だったと思います。

もし外構や道路からの見え方を優先していたら、西側を選んでいたかもしれないね。

同じ敷地でも、庭に何を求めるかによって配置は変わると思うよ。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

実際に西側案で暮らしたわけではないので、どちらの方がよかったかを比べることはできません。

ただ、今の暮らしで坪庭を眺める機会は多いので、わが家は東側でよかったと思っています。

坪庭の位置を考えるときに確認したい4つのこと

夫が西側と東側の2案を比較した内容をもとに、坪庭の位置を考えるときのポイントを4つに整理しました。

① 誰が見る庭にしたい?

道路からも見える庭なのか、家族が室内から眺める庭なのか。

わが家の西側案と東側案もここが大きく違いました。

外構として庭を見せたい場合と、室内から眺めることを重視する場合では、適した位置が変わります。

② どの部屋から見える?

寝室、リビング、ダイニング、浴室など、どこから坪庭を眺めたいのかを確認します。

また、部屋に窓があるだけでなく、ベッドやソファに座った位置から実際に見えるかも重要です。

平面図で庭に面しているかどうかだけではなく、普段いる場所から何が見えるかも考えたいね。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

③ 坪庭を移動すると、ほかの部屋はどう変わる?

坪庭の位置を変えれば、その場所にあった部屋や廊下、ガレージの配置も変わります。

庭だけを移動するのではなく間取り全体で比較する必要があります。

わが家の場合も、西側はガレージやアプローチ、東側は寝室や浴室やLDKとの関係が大きく違いました。

④ 坪庭の役割は何?

坪庭をつくる目的は、家によって違います。

  • 室内に光を取り込む
  • 植栽を眺める
  • 周囲からの視線を遮る
  • 部屋の中から空が見えるようにする
  • 外構として道路側に緑を見せる

わが家では外構としての見栄えよりも、寝室や浴室やLDKから庭を眺められることを優先しました。

ただし、坪庭の位置や大きさによっては十分な採光が得られない場合もあります。

特に周囲に建物が近接している土地では、庭の方位だけでなく隣家の高さや窓の位置まで含めて検討する必要があるそうです。

まとめ|わが家は東側の坪庭を選んでよかった

わが家では、道路側の西側に坪庭をつくる案と、隣家側の東側につくる案を比較しました。

西側案はガレージやアプローチと一体になった外構が魅力でした。

東側案は、寝室や浴室、LDKなど、家の中のいろいろな場所から坪庭を眺められることが特徴です。

最終的に夫が選んだのは東側。

朝起きたときに寝室から庭が見えたり、お風呂に入りながら植栽を眺めたり。

2階に上がれば、今度は坪庭の上に空が見えます。

私も実際に暮らしてみて、東側にしてよかったと思っています。

ただ、これがどんな土地でも正解というわけではありません。

道路から見える庭をつくりたいなら、西側案の方が合っている場合もあると思います。

坪庭の位置を考えている方は、日当たりや方位だけでなく、どの部屋から庭が見えるのか、庭を移動すると間取りがどう変わるのかも確認してみてください。

わが家の土地探しから間取り、住宅性能、実際の暮らしについては、こちらの記事で紹介しています。

▶︎一級建築士の夫が設計した27坪の家|家づくりガイド

一級建築士の夫
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わが家は、周囲を建物に囲まれた約27坪の小さな土地に建っています。

坪庭をつくったのも、こうした敷地条件があったからでした。

Tちゃん
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土地が小さいと、家づくりで困ることもあるんですよね。

わが家の場合はどうだったのか、夫に聞いてみました。(。・ω・。)

▶︎ 狭小地はやめた方がいい?27坪の土地で暮らす妻が感じたデメリットと夫の設計

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