グラスウールはやめた方がいい?一級建築士が自邸に採用した3つの理由

グラスウール……?

私は家づくりのとき、断熱材の種類なんて全く気にしていませんでした。( ̄▽ ̄;)
夫に全部任せていたので。笑
わが家は、敷地・延床面積ともに約27坪の小さな家です。
設計したのは一級建築士の夫。
札幌にあるわが家は断熱等級6で、壁の断熱材には高性能グラスウールを使っています。
断熱材について調べていると、
- グラスウールはやめた方がいい
- グラスウールはカビる
- グラスウールは沈下する
- 他の断熱材より性能が劣る
そんな情報がたくさん出てきました。

こんなことを聞くと、グラスウールを使っても大丈夫なのか、ちょっと不安になりますよね。
でも夫は自分の家を設計するとき、断熱材選びで迷わなかったそうで、グラスウール以外の選択肢は考えていなかったそうです。
グラスウールが、性能とコストのバランスを取りやすい断熱材だと思って、自宅でも採用したんだよ。

夫はこれまでに100棟以上の住宅づくりに携わり、設計だけでなく施工管理も経験してきました。
そんな夫が、なぜ自分の家にもグラスウールを選んだのか。
この記事では、その理由や「やめた方がいい」と言われる原因、施工で気をつけたいことについて紹介します。
一級建築士の夫がグラスウールを選んだ理由

夫が住宅に携わり始めた頃は、断熱材の違いについて今ほど深く考えていなかったそうです。
でも、設計や現場の経験を重ね、自分でも調べていくうちに、グラスウールの良さを感じるようになったそうです。
グラスウールは、必要な断熱性能を確保しながら、コストも抑えやすいんだ。
住宅は断熱材だけでできているわけじゃないから、家全体のバランスを考えて選んだよ。

夫が重視しているのは、単純に断熱材の性能を比べることではなく、限られた予算の中でどんな家をつくれるかということ。
その考え方は、自邸を設計するときも変わらなかったそうです。
一番の理由はコストパフォーマンス
夫がグラスウールを選んだ一番の理由は、コストパフォーマンスです。
ただし安ければ何でもいいという話ではありません。
必要な断熱性能を確保できるなら、断熱材にかける費用を抑えて、他にやりたいことに費用をかけたかったんだ。

断熱材には、グラスウールを含め次のような種類があるそうです。
- 無機繊維系:グラスウール・ロックウールなど
- 発泡プラスチック系:押出法ポリスチレンフォーム・硬質ウレタンフォーム・フェノールフォームなど
- 自然素材・有機繊維系:羊毛・セルロースファイバーなど
グラスウールよりも断熱性能の高い(熱を伝えにくい)高性能な製品もありますが、その分、費用が高くなるものがほとんどです。
ここで知っておきたいのが、「熱伝導率」という言葉です。
例えば、熱伝導率の低い断熱材を薄く施工した場合と、グラスウールを厚く施工した場合。
使う材料が違っていても、同程度の断熱性能を確保できるケースがあります。

えっ、断熱材の性能が高ければ、それだけ暖かい家になるわけじゃないんだ?( ˙꒳˙ )
そうだね。
断熱材の種類だけじゃなくて、厚みや施工方法も関係するよ。
それに、家全体の断熱性能は窓や屋根、床なども含めて考える必要があるからね。

もちろん、熱伝導率の低い断熱材にもメリットがあります。
例えば、壁の厚みをあまり確保できない場合には、薄くても高い断熱性能を得られることが利点になります。
ただ、
「十分な厚みを確保できるのであれば、必ずしも高価な断熱材を選ぶ必要はない。」
と、夫は考えているようです。
限られた予算を、どこに使うか
例えば、断熱材を変更することで建築費が50万円上がるとします。
※50万円は説明のための仮定で、実際の差額ではありません。
その50万円を断熱性能の向上に使うのも、一つの考え方です。
でも、同じ予算があれば他にできることがあります。
- 部屋を大きくする、収納を増やす
- お風呂やキッチンにこだわる
- 新居での家具、家電、引越し費用にする
などなど。
わが家でも、無垢フローリングや造作建具、坪庭など、夫婦でこだわったところがいろいろあります。
毎日素足で触れる床や普段から目にする建具。
こうした部分も住んでからの満足感につながっています。
もちろん断熱性能をさらに高めたいという方もいると思います。
でも、必要な性能を確保できているならその先の予算をどこに使うかは考え方次第ですよね。
断熱性能を上げること自体が目的じゃなく、「その家で、どう暮らしたいか」を考えて予算を配分したいものですね!

断熱材のことはよく分からないですが、予算の使い方については、私にも関係のある話だなと思いました。
私だったら、キッチンやお風呂にもお金をかけたいです。(。・ω・。)
木造住宅との相性も考えている

夫がグラスウールを選ぶ理由はコストだけではないようで、もう一つ挙げているのが木造住宅との相性なのだそうです。
木造住宅に使われる柱や梁などの木材は、含水率や周囲の環境によって、建築後も多少の収縮や膨張が起こります。
グラスウールは繊維状で柔軟性があるため、柱や間柱の間に隙間なく充填しやすいという特徴があります。
木材は湿気の影響で、建てた後も多少収縮したり膨張したりするんだ。
グラスウールは柔軟性があるから、柱や間柱の間に充填しやすいんだよ。
もちろん隙間なく、きちんと施工することが前提だけどね。

つまり、柔らかいから何もしなくても大丈夫というわけではないようです。
断熱材の大きさが合っていなかったり、無理に押し込んでしまったりすると、本来の性能を発揮できない場合があります。
材料の特徴だけでなく、正しく施工できることも含めて考えているんですね。
「グラスウールはやめた方がいい」と言われるのはなぜ?
そんなに使いやすい断熱材なら、どうして悪い評判があるのでしょうか……。
特に気になるのがカビや沈下の話なのだそうです。
グラスウールそのものの問題だけではなく、施工や湿気への対策が関係する場合もあります。
グラスウールはカビる?

グラスウールって、カビることがあるんですか?
壁の中なんて見えないし、ちょっと怖いですね。(゚o゚;;
グラスウールはガラス繊維でできていて、
壁の中で結露したり、水分が残ったりすると、周囲の木材やほこりなどにカビが発生することはあるんだ。

特に気をつけたいのが、壁の内部で発生する「内部結露」です。
冬は室内と屋外の温度差が大きくなります。
室内の湿気が壁の中に入り込み、冷たい部分で結露してしまうことがあります。
こうした問題を防ぐために、グラスウールを使う住宅では防湿・気密施工や、湿気を外へ逃がす計画が必要になります
グラスウールが悪いというより、壁の中に湿気をためないような設計と施工が必要なんだ。
これは断熱材の種類にかかわらず考えないといけないことだよ。

グラスウールは沈下する?
夫によると、グラスウールがずり落ちる原因として考えられるのは、主に施工不良や内部結露などだそうです。
例えば、壁の中で結露が発生し、グラスウールが大量の水分を含んでしまうと、重みでずり落ちることがあります。
また、断熱材の寸法が合っていなかったり、適切に固定されていなかったりすると、隙間やずれが生じるおそれがあります。
カビの原因でもあった内部結露。
きちんと施工されていれば、グラスウールが時間とともに自然にずり落ちるわけではないんだよ。
だから、防湿施工や断熱材の充填状態が大事なんだ。

そのため、グラスウールだから必ず沈下するわけでも、絶対に沈下しないわけでもありません。
使用する製品に合った方法で施工されているかどうかがポイントなのだそうです。
グラスウールで気をつけたいのは施工品質
夫が断熱材について話すとき、よく出てくるのが施工の話です。
せっかく性能の良い断熱材を使っても、施工に問題があれば、その性能を十分に発揮できないことがあります。
例えば、
- 断熱材と柱の間に隙間がある
- 断熱材を無理に押し込んでいる
- 防湿層や気密層が途中で切れている
- 壁や床、天井の取り合い部分に隙間がある
こうした部分には注意が必要です。

でも、それって私たちが確認できることなの?
壁の中に入れちゃったら、見えなくなるよね?( ˙꒳˙ )
断熱材充填のときに現場を見るか、住宅会社さんに写真を撮ってもらうか、という方法もあるよね。
断熱材の施工だけじゃなくて、施工中にきちんと確認してくれる会社かどうかも見ておきたいね。

例えば、住宅会社にはこんな質問ができそうです。
「断熱材は施工後に検査していますか?」
「壁の中の防湿や気密は、どのように確認していますか?」
「施工中の写真を見せてもらうことはできますか?」
もちろん、これだけで施工品質のすべてが分かるわけではありません。
でも、どんな断熱材を使っているかだけでなく、どう施工しているかを知るきっかけにはなりますよね。
専門的なことが分からない私でも、このくらいなら聞けそうです。
▶︎住宅会社はどう選ぶ?一級建築士の夫に聞いた、性能の数字だけでは分からない大切なこと
グラスウールの家は暖かい?札幌の自邸で暮らした感想
ここまでは、夫がグラスウールを選んだ理由や施工の話でした。
では実際に住んでいる私はどう感じているのか。
結論から言うとわが家の暖かさにはとても満足しています。
私は家づくりのとき、断熱材の種類なんて全く気にしていませんでした。
でも今の家で暮らすようになってから、以前のアパートとの暖かさの違いを感じています。
特に感じるのは、外から家に帰ってきたときです。
今でも家の中に入ると「あったかいね」と口にすることがあり、住み始めた頃だけでなく、今でもそう感じています。(。・ω・。)
来客からも「暖かい家ですね」と言われることがあります。
ただしこれはグラスウールだけのおかげではありません。
わが家は断熱等級6で、窓の性能や気密、暖房計画なども含めて設計されています。
断熱材だけで家の暖かさが決まるわけじゃないからね。
窓や気密、暖房の計画も合わせて考えているんだよ。

壁の中にどんな断熱材が入っているかなんて、普段は意識していません。
でも、家に帰ってきて暖かいと感じること。
それだけで私にとっては十分満足しています。
実際の冬の暖房費や住み心地については、こちらの記事で詳しく公開しています。
まとめ|グラスウールだから悪いわけではない
家づくりのとき、私は断熱材のことなんて全く気にしていませんでした。
でも、夫がグラスウールを選んだ理由を聞いてみると、単純に安いから選んだわけではなかったんですね。
必要な断熱性能を確保しながら、ほかにこだわりたい部分にも予算を使う。
そんな考え方から、わが家では高性能グラスウールを採用しました。
もちろん、グラスウールにも施工上の注意点はあります。断熱材の種類だけでなく、どのように施工されているかも気になるところです。
私は今でも、家に帰ってきたときの暖かさが気に入っています。
壁の中のグラスウールを見ることはできませんが、住み心地には十分満足しています。(^^)
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