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私は2025年に、敷地・延床ともに27坪の自邸を設計・建築しました。一級建築士として設計し、施主として暮らしているから経験を元に、広さに頼らない家づくりを発信しています。

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グラスウールはやめた方がいい?一級建築士が自邸でも採用した理由

kentikun

私は100棟以上の住宅づくりに携わり、自分自身でも家を設計・建築しました。

その自邸でも、壁の断熱材には高性能グラスウールを採用しています。

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家づくりを調べていると、

  • グラスウールはやめた方がいい
  • 吹付断熱の方が性能が高い
  • グラスウールはカビる
  • グラスウールが沈下する

このような情報を目にして、不安になったことはありませんか。

実際、断熱材にはそれぞれ特徴があります。

ですが、私は自邸を設計するとき、断熱材選びで迷うことはありませんでした。

壁には高性能グラスウールを採用し、現在も北海道で暮らしていますが、「グラスウールを選んで失敗した」と感じたことは一度もありません。

その理由は、「グラスウールが一番性能の高い断熱材だから」ではありません。

私が考える家づくりでは、グラスウールが最もバランスの良い断熱材だと思っているからです。

この記事では、私がグラスウールを選び続ける理由を、建築士としての経験と、自邸で実際に暮らしている立場の両方からお伝えします。

私がグラスウールを選ぶ理由

私も住宅づくりに携わり始めた頃は、グラスウールについて深く考えたことはありませんでした。

ですが、実際に設計や現場を経験し、自分でも調べていくうちに、「十分な性能があり、コストパフォーマンスの高い断熱材」だと考えるようになりました。

その考えは、自邸を設計したときも変わりませんでした。

他の断熱材を検討することもなく、壁には高性能グラスウールを採用しました。

コストパフォーマンスの良さが決め手

私がグラスウールを選ぶ一番の理由は、コストパフォーマンスです。

「安いから選ぶ」という意味ではありません。

必要な断熱性能を十分に確保しながら、他の部分へ予算を使えることに価値があると考えています。

最近は熱伝導率の低い断熱材も数多くあります。

もちろん、それらには優れた特徴があります。

一方で、熱伝導率だけを比較すると「性能が高い断熱材ほど良い」という印象を持たれることも少なくありません。

ですが、住宅の断熱性能は熱伝導率だけで決まるものではありません。

厚みや施工方法を含めて考える必要があります。

例えば、熱伝導率の低い断熱材を薄く施工した場合と、グラスウールを厚く施工した場合では、同程度の断熱性能になるケースもあります。

その場合、高価な断熱材を使うことで増えた費用に見合うだけの価値が、本当にあるのかを私は考えます。

限られた予算だからこそ、バランスが大切

仮に、高価な断熱材へ変更すると50万円高くなるとします。

私ならその50万円は別のところに使います。

例えば、無垢フローリング・造作建具。

無垢フローリングは毎日素足で触れるものですし、造作建具は毎日目にし何度も手に触れるものです。

こうした部分は、暮らしの満足度を長く高めてくれます。

もちろん、人によって優先順位は違います。

食洗機やガス乾燥機を付けたい方、お風呂やキッチンの仕様を良くしたい方もいるでしょう。

だからこそ私は、断熱材だけに予算を集中させるより、自分たちの暮らしを豊かにする部分へ予算を回した方が、満足度の高い家になると考えています。

グラスウールは木造住宅と相性が良い断熱材

私がグラスウールを選ぶ理由は、もう一つあります。

それは、木造住宅との相性です。

木造住宅は完成した瞬間が完成ではありません。

柱や梁は年月とともに乾燥し、少しずつ収縮していきます。

もし木材の動きによって断熱材との間に隙間ができれば、その部分は断熱欠損となり、住宅全体の断熱性能の低下につながります。

グラスウールは繊維状で柔軟性があるため、木材の乾燥収縮に追従しやすいという特徴があります。

私は、この性質も木造住宅では大きなメリットだと考えています。

「グラスウールはやめた方がいい」と言われる理由

それでは、なぜ「グラスウールはやめた方がいい」と言われるのでしょうか。

私が現場で感じているのは、グラスウールそのものではなく、施工が原因になっているケースが多いということです。

断熱材に隙間があったり、防湿施工や気密施工が適切に行われていなかったりすると、本来の性能を十分に発揮できません。

その結果、

  • グラスウールがカビる
  • グラスウールは性能が悪い

という印象につながってしまうことがあります。

私は100棟以上の住宅づくりに携わってきましたが、「グラスウールだから失敗した」という現場を経験したことはありません。

一方で、施工品質が原因で本来の性能を発揮できていない現場は見てきました。

どの断熱材であっても、その性能をきちんと発揮できる施工が重要だと感じています。

実際に住んで感じたこと

現在、私はグラスウールを採用した自宅で暮らしています。

率直な感想は、

「グラスウールで十分だった」

ということです。

北海道の冬でも暖かさに不満を感じたことはありません。

妻もアパート暮らしとの違いに驚き、快適に暮らしています。

来客からも「暖かい家ですね」と言われることが多く、中には高性能住宅に住んでいる方からそう言われることもあります。

もちろん、これは断熱材だけのおかげではありません。

設計や窓、暖房計画など、住宅全体のバランスがあってこその住み心地だと感じています。

実際に私が住んで感じた断熱性能や暖房費については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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まとめ|私は今建ててもグラスウールを選びます

私は今、もう一度家を建てるとしても、壁の断熱材はグラスウールを選びます。

理由は、断熱材として十分な性能があり、その分の予算を暮らしを豊かにする部分へ使えるからです。

家づくりは、断熱材を選ぶことが目的ではありません。

快適かつ健康的に、長く満足できる暮らしをつくることが目的です。

私は、性能・コスト・耐久性、そして木造住宅との相性まで考えたとき、グラスウールは非常にバランスの良い断熱材だと思っています。

だからこそ、「グラスウールはやめた方がいい」という情報だけで判断するのではなく、自分たちがどんな暮らしをしたいのかという視点で、断熱材を選んでほしいと思います。

相談してみたいけど、何を話せばいいか分からない。

そんな方のために、初めての設計相談でよくいただく質問をまとめました。

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ABOUT ME
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27坪の狭小地に自邸を設計し、現在も実際に暮らしています。
広さに頼らず、視線や居場所のつくり方で暮らしの質が変わることを実感しています。
その経験をもとに、限られた条件でも豊かに暮らせる住まいを設計します。
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