住宅会社はどう選ぶ?一級建築士の夫に聞いた、性能の数字だけでは分からない大切なこと


住宅会社って、どうやって選べばいいんでしょうかね?
価格も違えば、デザインも性能も違う。
正直、どの会社も良さそうに見えてしまいますよね( ˙꒳˙ )
住宅会社選びについて一級建築士の夫に聞いてみました。
家づくりを始めると、住宅会社のホームページやカタログを見る機会が増えますよね。
- 断熱等級6
- 高気密・高断熱
- 耐震等級3
など、住宅性能をアピールする言葉がたくさん出てきます。
もちろん性能が良い家は魅力的です。
でもどの会社も「高性能」をアピールしていると、結局どこが良いのか分からなくなりそう……( ̄▽ ̄;)
そもそも性能の数字が高ければ安心なの?
一級建築士の夫に聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
性能値はとっても大事だよ。
でもそれと同じくらい、その性能が本当に現場で実現できているかどうかも大事なんだ。
意外とそこまでは知られていない印象があるんだよね……。

……どういうこと?( °-° )
思い描いた家になって、性能の数値が良ければ、それで十分なんじゃないの?
でも夫によると、住宅会社を選ぶときには、完成した家からは見えない部分にも目を向けてほしいそうです。
一級建築士の夫は、これまで住宅の設計・営業・施工管理を経験し、100棟以上の家づくりに関わってきました。
今回はそんな夫に、住宅会社を選ぶときに確認しておきたいことを聞いてみました。
専門知識がなくてもできる質問も紹介しますので、これから住宅会社を比較する方の参考になればうれしいです。
モデルハウスを見ただけでは分からないこと
住宅会社を選ぶとき、まずモデルハウスを見に行く方も多いと思います。
実際の空間を体感できるし、写真では分からない素材の質感や、間取りの工夫も見られますよね。
私だったら、キッチンやリビングの雰囲気、お風呂やパントリー、家事動線なんかも気になるところです。
でも夫はモデルハウスだけでは分からないこともあると言います。

えっ、モデルハウスって、その会社がどんな家をつくるのかを見る場所じゃないの?
もちろんそれも大切だよ。
ただ、モデルハウスで見られるのは完成した家だから、実際にどんなふうにつくっているのかまでは分かりにくいんだ。

例えば完成した家では見ることが難しい部分があります。
- 壁の中に入っている断熱材
- 配管や配線まわりの気密処理
- 壁の中に隠れてしまう部分の施工
きれいに仕上がった壁の中がどうなっているのか、私には分かりません。
でも、だからといって工事現場を見に行けば分かるかというと、それも難しそう……。(・・;)
現場を見学するのも一つの方法だけど、必ず見なければいけないわけじゃないし、
住宅会社に聞くだけでも分かることはあるんだよ。


施工中の現場は施主の家でもありますし、安全管理の面から自由に見学できるとは限りません。
モデルハウスでは「どんな家をつくる会社なのか」を知る。
そして、施工方法や管理体制を聞いて「その家をどうつくっているのか」を知る。
この2つを分けて考えることが大切なんですね。

ちなみに、住宅展示場では家の広さや設備を見るだけでなく、自分たちがどんな空間を好きなのかを知ることも大切だそうです。
住宅性能は数字が高ければ安心なの?
住宅会社のホームページを見ていると、住宅性能を表す数字がいろいろ出てきます。
例えば、
- UA値: 建物の断熱性能を表す指標
- C値: 建物にどのくらい隙間があるかの指標
- 断熱等級: 断熱性能を示す等級
- 耐震等級: 地震に対する構造的な強さを示す等級
私も、数字で比較できるなら分かりやすいと思っていました。
でも、夫は数字だけでは判断しないそうです。

単純に性能が高い方が、良い家なんじゃないの?
もちろん性能は大切だよ。
でも、例えば同じ断熱材を使っていても、施工の仕方によって実際の性能に影響することがあるんだ。

例えば断熱材。
同じ種類、同じ厚さの断熱材を使っていても、壁の中に入っていればそれで十分というわけではありません。
- 断熱材に隙間ができていないか
- 配管・配線部がきちんと気密処理されているか
- サッシまわりが適切に施工されているか
こうした一つひとつの施工が、設計で考えた性能を実際の家で発揮するために重要になるそうです。


えー、じゃあ同じ断熱等級でも、実際の家では違いが出ることがあるってこと?
そういうこと。
断熱等級は設計上の性能を確認する大切な指標だけど、施工の品質まで保証する数字ではないんだ。
だから、性能値だけを鵜呑みにするのは注意が必要なんだよ。

なるほど、、、数字が良ければ安心というほど単純ではないんですね。
ちなみに我が家は、断熱等級6の家です。
夫は性能の数値だけでなく、それを実現するための施工についても重要だと考えているそうです。

我が家の断熱仕様については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
住宅会社を選ぶときに確認したい5つのこと
では、住宅会社を選ぶときには、具体的にどんなことを確認すればいいのでしょうか。
夫に聞いてみると、5つのポイントを教えてくれました。
ただし、専門的な施工の良し悪しを自分で判断する必要はないそうです。
大切なのは住宅会社がどのように家をつくり、品質を確認しているのかを知ること。
そこで担当者さんに聞いてみたい質問も一緒にまとめました。
①現場を誰が管理しているか
家づくりでは、大工さんをはじめ、さまざまな職人さんが関わります。
私もわが家の工事中、何度か現場にお邪魔しましたが、職種の多さに驚きました。^^;
そこで大切になるのが現場全体を管理する人の存在だそうです。
正直に言うと、私は自分たちの家を建てるまで、現場監督さんが何をする人なのか、よく知りませんでした。

大工さんが家をつくってくれるものだと思っていたので、
いろいろな人が家づくりに関わっていることにびっくり。(゜ロ゜)
夫によると、住宅会社によって現場の管理体制にも違いがあるそうです。
特に気になるのが、現場監督がどのように現場を確認しているかということ。
現場に行く回数が多ければ、それだけで良いというわけではなくて、
どのタイミングで何を確認して、工事全体をどう管理しているかなんだ。

例えば、担当する現場の数や、現場で問題が起きたときの対応方法も確認したいそうです。
Q.住宅会社への質問例
「現場監督さんは、どのくらいの頻度で現場を確認していますか?」
②材料や完成した部分をどう扱っているか
家を建てている途中って、まだ工事中の部分もあれば、すでに完成している部分もあります。
そうした部分を傷や汚れから守りながら工事をすることが大切なんだそうです。
完成した床に傷がついたら嫌ですよね( ̄▽ ̄;)
それに、現場へ搬入した材料を雨や雪からどう守っているかも気になるところです。
材料には水濡れを避けたいものもあるからね。
材料の種類や、その地域の気候に合わせた保管方法も大切なんだよ。

北海道のような積雪地域もあれば、雨の多い地域もあります。
それぞれの地域や工事の状況に合わせた管理が必要なんですね。
Q.住宅会社への質問例
「工事中の材料や、完成した床などはどのように保護していますか?」
③断熱・気密をどう施工しているか
住宅性能を重視するなら、特に気になるところです。
断熱材の種類や厚さは、住宅会社のホームページやカタログにも記載されています。
でも、それだけでは実際にどんなふうに施工されるのかまでは分かりません。

私なんて、断熱材は壁の中にしっかり入っていれば大丈夫だと思っていました。
もちろん、きちんと断熱材を入れることは大切だよ。
でも、断熱材の種類に合った施工ができているか、配管や配線のまわりも含めて、断熱や気密の処理がきちんとできているかが重要なんだ。


…それをチェックするのは、素人の私にはちょっと無理そう。(T^T)
でも、そこまで専門的に判断する必要はないそうです。
施工後の確認方法を住宅会社に聞くだけでも、その会社の取り組みを知るきっかけになります。
気密性能を重視する場合は、実際の建物で気密測定を行っているかも確認したいところですね。
Q.住宅会社への質問例
「断熱材の施工状況は、どのように確認していますか?」
「気密測定は実施していますか?」
④施工品質を確認する仕組みがあるか
夫が大切だと言っていたのが、施工後の確認です。
どれだけ良い材料を使っていても、設計どおりに施工されているかを確認する仕組みがなければ、品質にばらつきが生じる可能性があります。

でも、ちゃんと工事しているかを現場監督さんが確認しているんじゃないの?
もちろん、現場監督が確認することは大切だよ。
それに加えて、会社としてどんな検査項目を設けているか、誰がどの段階で確認するのかも知っておきたいね。

なるほど(。-ω-)フムフム
現場監督さん個人に任せきりではなくて、会社として品質を確認する仕組みがあるかどうかってことなんですね。
例えば、
- 工事の途中でどんな検査をしているのか
- 誰が施工を確認しているのか
- 問題が見つかったときにどう対応するのか
こうしたことを聞いてみると良さそうです。
特定の検査をしているかどうかではなく、施工したものを確認する仕組みがあるかが大切なんだそうです。
Q.住宅会社への質問例
「工事中には、どのような社内検査を行っていますか?」
⑤ 完成すると見えなくなる部分の記録
家が完成すると、壁の中や天井裏など、見えなくなってしまう部分がたくさんあります。
断熱材や気密処理、構造部分もそうですよね。
夫によると、こうした部分を工事中にどう確認し、記録しているかも重要なんだそうです。
わが家にも施工中の断熱材の写真があります。
完成した家では絶対に見ることができない部分なので、写真が残っていると後から振り返ることもできます。
写真があるだけで施工品質が保証されるわけではないけど、施工の記録を残しておくことは大切だね。

住宅会社さんによっては、工事中の写真を施主に渡してくれるところもあれば、社内で保管しているところもあるようです。
どんな記録を残しているのか、聞いてみると良さそうですね。

ちなみに我が家の外壁は木の板張りで、いつか腐ってくるのではないかと心配していました。
夫によると、木の外壁は適切な設計と施工によって、腐りにくく、長持ちさせることができるそうです。
どうやら、ただ木を張れば良いというわけではないみたいです。
でも、そこまで自分で確認するのは大変じゃない?
ここまで夫の話を聞いて、私には一つ疑問がありました。
住宅会社を選ぶために、現場管理や断熱、施工検査のことまで調べる。
……なんだか、家を建てる前に勉強することが多すぎませんか?( ゚д゚)ムリムリ
話を聞くと、施主自らが調べてチェックする人もいるみたいだね。
でも施主が施工の専門家になる必要はないと思うし、そこまでするのは難しいよね。
自分がチェックするというよりも、安心して家づくりを任せられる住宅会社を選ぶことが、むしろ大切だよね。

わが家の場合は、夫が施工管理の経験もある一級建築士なので、工事中もあまり不安になることはありませんでした。
工事が進むたびに夫が現場へ連れて行ってくれて、まだ完成していない家を見るのも楽しかったです(*^^*)
私には何をしているのか分からない部分もありましたが、気になったことは夫に聞けました。
でも、家づくりをする人みんなが、そういう環境にいるわけではありませんよね。
だからこそ、住宅会社の担当者さんに安心して質問できることって大切なんじゃないかなと思いました。
必要に応じて、第三者の検査を利用するのも一つの選択肢だね。
でも、最初から住宅会社をまったく信用できず、常に誰かに監視してもらわないと不安という関係は、できれば避けたいよね。
住宅会社と信頼関係を築いた上で、必要に応じて、第三者のチェックも活用するのが良いかもね。


う〜ん。
自分が施工の専門家になるのは、ちょっと疲れちゃいそう。( ̄▽ ̄;)
「この会社なら安心してお任せできる!」
そう思える住宅会社を選びたいですね。
住宅会社選びでは、担当者との相性も大切
住宅会社によって工法も違えば、どの断熱材を採用するかも違うようです。

いろいろ聞いたけど、結局どの方法が一番良いのか分からない( ; ; )
どれが正解なの?
この施工方法なら良い会社・この検査をしていなければダメな会社ということではありません。
一つの方法だけが正解というわけじゃなくて、
大切なのは、その会社がなぜその方法を採用していて、それを現場でどう実現しているかなんだよ。

_φ(・_・ナルホドナルホド
それと、自分たちの家づくりを振り返って、もう一つ大事だなと感じたことがあります。
それは、質問したときに、どう答えてくれるかということです。
わが家では、夫にいろいろ教えてもらいながら家づくりを進めました。
- なぜ、こうしたのか
- なぜ、こうしなかったのか
気になったことを聞くと、夫は専門用語だけで終わらせず、私にも分かるように説明してくれました。
もちろん意見が違うこともあります。
それでも理由を聞いて納得できると、安心して家づくりを進められるんですよね。
住宅会社さんとは設計中も工事中も、たくさん相談することになります。
担当の方との相性なども大事なのかなと思いました。

専門知識がないからこそ、分からないことを気軽に質問できて、納得できるように説明してもらえること。
そういう関係がつくれる会社かどうかも、大切な判断材料になりそうです。(。・ω・。)
もちろん、説明が丁寧だから施工品質も良いとは限りません。
でも、性能や品質管理の取り組みを確認したうえで、安心して相談できる相手かどうかも見ておきたいですね。

まだ土地や住宅会社が決まっていない段階でも、家づくりの進め方や優先順位について建築士に相談するという方法もあるようです。
まとめ|性能の数字だけで住宅会社を選ばない
住宅会社を選ぶとき、価格やデザイン、性能はもちろん大切です。
でも今回、夫に話を聞いてみて、私が印象に残ったのは、完成した家の見た目や性能の数字だけでは分からないことがあるということでした。
同じような性能をうたっていても、その性能を現場でどう実現し、どう確認しているのか。
そこまで知ろうとすることも、住宅会社選びでは大切なんですね。
今回、夫に教えてもらった確認ポイントは、
- 現場を誰が管理しているのか
- 材料や完成した部分をどう扱っているのか
- 断熱や気密をどう施工しているのか
- 誰が、どのように施工をチェックしているのか
- 完成すると見えなくなる部分を記録しているのか
の5つでした。
正直、私自身、夫が一級建築士でなければ、こんなことまで考えられなかったと思います。( ̄▽ ̄;)
でも、家を建てる人が施工の専門家になる必要はないんですよね。

私だったら、性能やデザインが気に入ったうえで、分からないことを安心して質問できる会社を選びたいです。
やっぱり、納得しながら家づくりを進めたいですからね。(。・ω・。)
住宅会社を選ぶときには、数字で比較できる部分と、実際に話を聞いて確かめる部分の両方があるようです。
「この会社なら、安心して家づくりを任せられそう」
そう思える住宅会社さんに出会えたら、家づくりも少し安心して進められるのかもしれません。
これから住宅会社を探す方に、私たちの経験が少しでも参考になればうれしいです。🌿
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住宅会社を選ぶときは、性能や施工品質だけでなく、自分たちが家づくりで何を大切にしたいのかも考えておきたいですよね。
でも、広いリビングも欲しいし、住宅性能にもこだわりたい。
あれもこれも叶えようとすると、予算がいくらあっても足りなさそうです。( ̄▽ ̄;)笑
わが家も、限られた予算の中で何を優先するか、夫婦で考えました。
一級建築士の夫が27坪の自邸で何を選び、何を諦めたのか。
こちらの記事で紹介しています。






