はじめての家づくり

家づくりの予算の決め方|27坪の自邸で考えた土地・建物・諸費用のお金の話

Tちゃん|一級建築士の妻

わが家は、敷地・延床面積ともに約27坪の小さな家です。

家を設計したのは一級建築士の夫。

そんなわが家も、家づくりを始めるときには予算について考えました。

家づくりって、いったいいくらまでお金をかけていいのでしょうか?

Tちゃん
Tちゃん

土地も建物も、金額が大きすぎて感覚が分からなくなりますよね。

仮に予算を決めたとしても、「土地と建物にそれぞれいくらかかるものなの?」って思いませんか?(。・ω・。)

わが家の場合、当初考えていた総予算は5,000万円以内でした。

そのうちまずは建物に約3,500万円、そして諸費用に約100万円を確保しました。

それから残った約1,400万円で土地を探すことにしました。

そして実際に購入したのは、駅から徒歩10分圏内、27坪で800万円台の土地です。

私たちの場合は、土地の広さにはこだわらず、土地代を抑えた分を建物の性能や素材、空間の質に使うという選択をしました。

この記事では、わが家が実際にどのような順番で予算を考え、土地と建物に振り分けていったのかをご紹介します。

専門的な部分は一級建築士の夫にも聞きながら、これから家づくりをする方の参考になればうれしいです。(。・ω・。)

家づくり全体をどのような順番で考えればよいのかは、こちらの記事で7つのSTEPに分けてまとめています。

▶︎ 一級建築士の27坪の自邸から学ぶ家づくり|土地・予算・設計・性能・暮らし

この記事では、家づくり全体の予算と、土地・建物・諸費用への振り分け方を中心にお話しします。

家づくりの予算は「土地+建物+諸費用」で考える

家づくりにかかるお金と聞くと、まず思い浮かぶのは土地代と建物代ではないでしょうか。

でも、実際にはそれ以外にもいろいろな費用が必要になります。

例えば、

項目 主な内容
土地 土地代・仲介手数料
建物 建物本体、設備、内装など
諸費用 表題登記、抵当権設定登記、住宅ローン手数料、火災保険など
Tちゃん
Tちゃん

建築費用って土地代+建物費用だと思ってた。

諸費用も考えておかないといけないのですね。(´・ω・`)

夫に聞くと、住宅会社によっても建物価格に含まれる内容が違うそうです。

例えば、設計料やカーテン費用などが見積金額に含まれているのか、それとも別途必要なのか。

同じ建物価格でも、実際に必要な総額が違う場合があります。

大切なのは、土地と建物を別々に考えるのではなく、諸費用まで含めた総額で判断することです。

また、家は建てて終わりではありません。

住み始めてからは、固定資産税や光熱費、メンテナンス費などもかかりますので、その辺りも考慮した方が良さそうですね。

わが家で実際に支払っている固定資産税と都市計画税については、こちらの記事で公開しています。

▶︎ 27坪の家にかかる税金は年間約10万円|固定資産税・都市計画税の実例【わが家のケース】

家づくりの予算を決める5つのSTEP

では実際にどのような順番で予算を考えていけばよいのでしょうか。

わが家では、次のような順番で考えました。

毎月無理なく返せる金額を決める

「いくら借りられるか」ではなく、生活費や将来の支出も考えて、無理なく返せる金額を整理します。

借入額の目安を確認する

希望する毎月の返済額をもとに、金融機関などで借入額の目安を確認します。

希望する家の建物価格を知る

資料請求したり、実際に建てた住宅を見学し、希望する規模や仕様の家に必要な金額を把握します。

建物費と諸費用を確保する

建物に必要な金額と諸費用を総予算から確保します。

残った予算内で土地を探す

建物に必要な予算を残したうえで、希望する条件の土地を探します。

こんな順番でした。

Tちゃん
Tちゃん

私は土地探しから始めるものだと思っていました。

でも夫は、まず建物にいくら必要なのかを考えていたんです。

順番が逆なんですね。(゚д゚)

夫が建物の予算を先に確保したのは理由がありました。

高い土地を購入したことで、建物に使えるお金が足りなくなることを避けたかったから、なんだそうです。

あくまでこれはわが家の場合で、土地を優先することが間違いというわけではありません。

立地を大切にしたい人もいれば、家の広さや性能を大切にしたい人もいます。

大切なのは、自分たちが何を優先したいのかを考え、そのための予算を残しておくことなのだと思います(๑•ᴗ•๑)

それでも私としては、先に予算の分配を考えておくのが良いと思っています。

漠然と土地を購入すると、残った予算で建物を考えることになり、

その結果、やりたいことができなかった・思った家にならなかった、という後悔に繋がりやすいのではないかと思ってしまいます。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

STEP1|毎月無理なく返せる金額を決める

わが家が当初考えていた総予算は5,000万円以内でした。

そして、毎月の住宅ローン返済額は13万円以内。

ボーナス払いは利用しないことにしました。

この金額は自分たちの生活費や今後の支出を考えた上で目安にしたものです。

Tちゃん
Tちゃん

住宅ローンって、銀行が貸してくれる金額まで借りてもいいような気がしませんか?

でも、借りられることと、無理なく返せることは違いますよね。(´・ω・`)

わが家では、当時口座を持っていた銀行のホームページにある返済額シミュレーションを使って試算しました。

ただし、住宅ローンだけを見て毎月の返済額を決めるわけにはいきません。

例えば、

  • 毎月の生活費
  • 奨学金などの返済
  • 車などのローン
  • 固定資産税や保険料
  • 将来必要になる費用
  • 住宅の修繕・設備交換のための積み立て

なども考えておく必要があります。

また、金利が変われば毎月の返済額も変わる可能性があります。

Tちゃん
Tちゃん

家のために毎月の生活が苦しくなるのは、ちょっと悲しいですよね。(。・ω・。)

っと言いつつ、わが家はちょっと旅行の頻度は減りました。笑

それでも家にお金をかけたことは後悔していません。(•̀ᴗ•́)وグッ

まずは自分たちの暮らしを考えて、毎月いくらなら返していけるのかを整理することが大切だと思います。

STEP2|借入額の目安を確認する

毎月の返済額の目安が決まったら、次はその金額でどのくらい借りられるのかを確認します。

住宅ローンは、金利や返済期間によって借入額が変わります。

同じ毎月13万円の返済でも、金利や返済期間が違えば借りられる金額は同じではありません。

Tちゃん
Tちゃん

銀行に相談するときは、

「いくらまで借りられますか?」

と聞くよりも、

「毎月の返済を〇万円以内にしたいのですが、どのくらい借りられますか?」

と相談する方が、家計に合った予算を考えやすいそうです。

住宅ローンのシミュレーションはインターネットでもできます。

夫が利用していたのは「住宅ローンシミュレーション(住宅保証機構株式会社)」なのだそうです。

ただし、実際の借入条件や金利は金融機関によって異なるのと、手数料なども金融機関によって様々ですので、最終的には銀行などで確認しておくと安心です。

また、住宅ローン以外に自己資金をどれくらい使うのか、手元にどれくらい残すのかも大切です。

総予算と住宅ローンの借入額は、必ずしも同じではありません。

家づくりに使える総額を考えるときは、借入額と自己資金を分けて整理しておくと分かりやすいと思います。

STEP3|希望する家の建物価格を知る

総予算の目安が見えてきたら、次に考えたいのが建物価格です。

でも、家づくりを始めたばかりの頃って、まだ間取りも仕様も決まっていませんよね。

Tちゃん
Tちゃん

そもそも、家っていくらするの?

30坪ならいくら、40坪ならいくらって、簡単に分かるものなの(。・-・。)?

当然ながら、同じ広さでも住宅会社や建物の仕様によって価格は大きく変わります。

そこで夫がオススメするのは、住宅会社のオープンハウスなどを見学することなんだそうです。

実際の建物を見ながら、その会社で希望する規模や仕様の家を建てる場合、いくらくらい必要なのかを聞いてみます。

例えば、

  • 建物の広さ
  • 内装や設備の仕様
  • 実際の建築費
  • 設計料や申請費用を含むか
  • 別途必要な工事費や諸費用

などです。

Tちゃん
Tちゃん

建物の金額を聞くときは、その金額に何が含まれているのかを確認することも大切なんですって。

建物本体の価格だけ安く見えても、別途工事費が多ければ、最終的な金額は変わります。

坪単価だけで建物価格を判断しない

住宅会社を比較するときよく耳にするのが「坪単価」です。

でもこの坪単価も少し注意が必要です。

小さい家では、床面積を減らしてもキッチンや浴室、給湯設備などに必要な費用は残ります。

そのため建物の面積を小さくしても、建築費が同じ割合で安くなるわけではありません。

仮に、

30坪で3000万円だとした時に、15坪で1500万円にはならないということですね。

Tちゃん
Tちゃん

小さくした分がそのまま安くなると思っていました。

言われてみれば…。(゚д゚)

確かに、ラーメン屋さんでハーフサイズにしても、半額になっていない!笑

住宅会社に価格を確認するときは、「坪単価はいくらですか?」だけではなく、

「希望する規模と仕様の家を建てるなら、総額でいくら必要ですか?」

と聞く方が実際の予算を考えやすくなります。

小さい家の建築費がどのように変わるのかは、こちらの記事で詳しくまとめています。

▶︎ 小さい家は本当に安いのか|建築費と坪単価の考え方

また、住宅展示場では価格だけでなく、自分たちがどのような空間を心地よいと感じるのかを知ることも大切です。

住宅展示場の見方|一級建築士の夫に聞いた4つのチェックポイント

STEP4|建物費と諸費用を先に確保する

総予算5,000万円の中で、当初は次のように考えていました。

項目 当初の目安
建物 約3,500万円
諸費用 約100万円
土地 残った約1,400万円以内

これは最終的な建築費の内訳ではなく、家づくりを始めたときの予算配分です。

また諸費用の約100万円もわが家での、当時の目安でした。

実際に必要な諸費用は、住宅ローンの借入条件や土地の購入方法、工事費に何が含まれているかによって変わります。

わが家の場合は100万円ほどの予算を確保しましたが、ケースバイケースだそうです。

Tちゃん
Tちゃん

先に建物のお金を確保しておくんですね。

でも土地を探していると、ちょっと予算オーバーでも気に入った場所なら、そこに決めてしまいそうです。(´・ω・`)

実際、土地の立地も家づくりでは大切な条件です。

私は駅から徒歩10分以内という条件を重視していて、夫は建物の性能や素材、空間の質に予算を使いたいと考えていました。

どちらも私たちにとって大切な条件でしたので、だからこそ土地だけで予算を使い切らないように、あらかじめ建物に必要な金額を考えていたんです。

土地を先に買うと、建物で調整することになる場合も

これは夫が住宅設計の仕事をしていたときの話です。

過去に、すでに土地を購入した方から住宅設計の相談を受けたことがありました。

ところが、残った予算では希望する家を実現することが難しく、最終的には建築費を抑えられる別の住宅会社を選ばれたそうです。

Tちゃん
Tちゃん

土地を買ってから建物の予算が足りないと分かっても、簡単には戻れないですもんね。

家づくりって、本当に順番が大事なんですね。

ただし、建築費を抑えられる住宅会社を選ぶことが悪いわけではありません。

土地の立地や広さを優先したい方もいれば、建物の性能や内装を優先したい方もいます。

大切なのは、その選択を納得してできること。

土地を購入する前に、どのような家が建てられて、総額でいくら必要になるのかを確認する。

それが分かっていれば、土地と建物のどちらを優先するかも考えやすくなります。

一級建築士の夫
一級建築士の夫

土地を購入してから建物予算が足りないと気づいても、予算配分を大きく戻すことは難しくなります。

だからこそ、土地を探す前に建物価格を知っておくことが大切なのだと思います。

STEP5|残った予算内で土地を探す

建物費と諸費用を確保したら、いよいよ土地探しです。

わが家の場合、当初は土地に最大1,400万円程度を考えていました。

そして私がどうしても譲れなかった条件がありました。

駅から徒歩10分以内ということです。

Tちゃん
Tちゃん

私は、駅からの距離をかなり重視していました。

毎日の移動や将来の暮らしを考えると、駅から歩いて行ける場所がよかったんです。(。・ω・。)

でも土地の広さにはそれほどこだわりませんでした。

夫も小さな土地であっても設計の工夫によって、自分たちが希望する暮らしを実現できると考えていました。

そして最終的に購入したのが、

  • 敷地面積:約27坪
  • 土地価格:800万円台
  • 駅から徒歩10分圏内

という土地です。

当初考えていた土地予算は約1,400万円だったので、購入価格はその範囲に収まりました。

結果として、土地に使わなかった予算を建物の方へ残すことができました。

Tちゃん
Tちゃん

27坪って聞くと、やっぱり小さいですよね。

でも私は、駅からの距離を諦めずに済んだのがうれしかったです。笑

建物は延床約27坪。

建物を必要以上に大きくするのではなく、断熱性能や素材、坪庭など、自分たちが大切にしたい部分にお金を使いました。

もちろん、土地が小さい方がよいと言いたいわけではありません。

土地の広さを優先したい方もいると思いますが、私たちにとっては、駅からの距離と建物の質を大切にした結果の家づくりとなりました。

▶︎面積を削って、質に使う|27坪の自邸で「削ったもの・お金をかけたもの」

土地を買う前に最低限確認したいこと

土地が見つかったら、価格だけで判断するのは少し待った方がよさそうです。

夫に聞くと、土地を購入する前には、少なくとも次のことを確認しておきたいそうです。

  • 希望する規模の建物が配置できるか
  • 必要な部屋や駐車スペースを確保できるか
  • 建ぺい率・容積率・高さ制限などに問題がないか
  • 地盤や上下水道などに追加費用が必要か
  • 土地・建物・諸費用の総額が予算内に収まるか
Tちゃん
Tちゃん

土地って、広さと価格が分かれば判断できると思っていました。

でも、実際には建てられる家にも条件があるんですね。(´・ω・`)

特に、小さな土地や変形地では法規制や敷地条件によって建てられる建物が大きく変わります。

わが家も27坪という小さな土地なので、駐車スペースや建物の配置など、土地の条件を考えながら設計しています。

土地購入前にすべての設計を決める必要はありません。

でも、希望する家が建てられる見込みがあるのか、追加費用を含めて予算内に収まりそうなのかは、建築士や住宅会社に確認しておきたいところです。

▶︎条件が悪い土地は本当にダメ?一級建築士の夫が27坪の土地を選んだ理由

まとめ|土地を買う前に、建物に必要なお金を知る

わが家は、総予算5,000万円以内を目安に家づくりを始めました。

建物と諸費用に必要な金額を先に考え、残った予算の中で土地を探しました。

その結果、駅から徒歩10分圏内という私の希望を叶えながら、夫が大切にしていた住宅の性能や素材にも予算を使うことができました。

Tちゃん
Tちゃん

家づくりを始める前は、土地を探して、そこに好きな家を建てるものだと思っていました。

でも、お金の使い方にも順番があるんですね。

夫が建築士じゃなかったら、私は駅近という理由だけで土地を買っていたかもしれません。笑

もちろん、わが家の予算配分が誰にとっても正解というわけではありません。

立地を優先する人もいれば、家の広さや設備を大切にしたい人もいます。

家づくりに使える予算もそれぞれ違います。

だからこそまずは自分たちが無理なく支払える金額を考えること。

そして土地を購入する前に、希望する家がいくらくらいで建てられるのかを知っておくこと。

「この土地なら買える」ではなく、「この土地を買っても、希望する家を建てられるか」。

そんな視点で予算を考えてみると、土地探しの見方も少し変わるかもしれません。

私たちは、土地の広さよりも駅からの距離や建物の質を選びました。

でも、何を優先するかは家族によって違うと思います。

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家づくりの予算が決まったら、次に悩むのは「何にお金をかけるか」ではないでしょうか。

わが家も限られた予算の中で、優先したものと諦めたものがあります。

同じ予算でも、お金の使い方によって家づくりは変わるんですね。

▶︎ 同じ予算でもここまで変わる|家づくりのお金の使い方

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